宗教もしもし相談室
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Headline No.54 「信教の自由と立憲主義」平和学習会 展開へ

新宗連 第28期第6回理事会

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 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)は2月17日、東京・四谷の解脱会本部道場で第28期第6回理事会を開催した。
 諸報告の後、審議事項に入り、平成28年度事業計画案、予算案について審議し、原案通り承認した。
 事業計画案は、昨年10月理事会で承認した「平成28年度事業大綱」に基づき、作成したもの。その中で「立憲主義の確立を求める運動」は、平成27年度に全国の総支部・協議会で実施した「新宗連活動の原点と歴史」学習会を踏まえ、全国で展開するもので、基本的人権の根幹にある「信教の自由」を守り続けていくために、憲法に基づき政治を行う「立憲主義」の確立を求めるもの。新たに作成した学習会用資料とパンフレット『信教の自由とは何か。』を教材として、全国の総支部・協議会で平和学習会を開催する。
 この他、すべての審議を終えた後、総支部活動について意見交換を行った。

理事会後に学習会を開催

 理事会後には、「立憲主義の確立を求める運動」平和学習会のデモンストレーションを兼ねた学習会を開催。斎藤謙次事務局長と信教の自由委員会の本山一博委員長が、学習会用資料を説明した。
 斎藤事務局長は、『信教の自由と立憲主義―新宗連結成の精神に学ぶ』と題された資料を説明。昨年9月に安全保障関連法が成立したことを受け、「解釈改憲」による「立憲主義」の破壊が、「信教の自由」の侵害につながる可能性を指摘する内容であることを解説。また、新宗連結成の精神が、「信教の自由」を守っていくことにあると強調した。
 続いて、本山委員長は信教の自由委員会が作成したパンフレット『信教の自由とは何か。』を説明。「信教の自由」が誰にとっても重要なものであり、基本的人権の根源であることを解説。社会的な秩序と個人の自由のバランスを取ることの重要性を訴えた。

東日本大震災復興の現状と課題を学ぶ

青関連・青東北連 東北ピースフォーラム

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 新日本宗教青年会関東連盟(青関連、鎌形至委員長)と新日本宗教青年会東北連盟(青東北連、浅野俊一委員長)は合同で2月13、14日、宮城県で「東北ピースフォーラム」を開催した。同フォーラムは、青関連が4年前から続けている東日本大震災被災地域への支援活動を拡大し、昨年度より青東北連と合同で開催しているもの。
 13日午後、津波の被害に遭った宮城県亘理郡山元町で、青関連と青東北連の参加者が合流。同町の曹洞宗普門寺に移動し、「東日本大震災犠牲者供養塔」において慰霊祭を挙行した。この後、同寺住職の坂野文俊氏から、住職となった経緯、東日本大震災時の経験、その後の復興の歩みなどについて話を聞いた。現在は本堂を再建し、月一回の無料カフェ「てら茶房」を開いている。「復興はまだまだ」「大事なのは心」と話し、人の心に寄り添う「傾聴」の重要性を訴えた。災害時には宗教の区別を超えて協力すること、災害の現場を「見る」こと、「目の当たりにすること」の大切さを参加者に説いた。
 14日午前は、仙台市の大和教団・大國神社を正式参拝。この後、名取市の閖上港を訪問し、ゆりあげ港朝市共同組合代表理事の櫻井広行氏から、津波から得られた教訓や命を守るための術(すべ)を学んだ。名取市市議の荒川洋平氏と合流し、日和山(ひよりやま)湊神社を参拝。日和山に隣接する「東日本大震災慰霊碑」を参拝し黙祷を捧げた後、市内を巡り、復興状況などを視察し、学びを深めた。

国内最大の戦争遺跡・鶉野飛行場を訪問

青近連 平和学習会

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 新日本宗教青年会近畿連盟(青近連、栗原克彦委員長)は2月7日、兵庫県加西市の鶉野(うずらの)飛行場資料館で平和学習会を行った。
 鶉野飛行場は太平洋戦争中、旧日本海軍が当時の兵庫県加西郡九会村と下里村にまたがる広大な鶉野台地に建設された。姫路海軍航空隊が1943(昭和18)年10月に設立され、飛行場建設にあたって250万平方?が買収され、今も1200?の滑走路が残る。周辺には防空壕などの戦争遺跡も残っており、現存する中で国内最大。
 地元の戦史研究家の上谷昭夫氏を講師に、館内で鶉野飛行場の成立から戦争末期までの説明を受け、参加者は当時の状況を学んだ。飛行場建設には1日3000人以上が携わり、10年かかるといわれていた工事を1年で完成させた。
 資料館から程近い場所にある「鶉野平和祈念の碑苑」で、教団別礼拝を行った後、全員で黙祷を捧げた。この後、神風(しんぷう)特別攻撃隊・白鷺(はくろ)隊の出陣で別れの盃が交わされたエプロン(駐機場)跡や地下指揮所跡、衛門詰所横の防空壕跡、弾薬庫跡、対空機銃座跡などの周辺の戦争遺跡群を、解説を受けながら見学した。
 

2016/2/29

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