宗教もしもし相談室
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Headline No.19 「運営の手引き」活用を 全国の総支部で説明会開始―新宗連

 公益財団法人移行から3年目を迎えた新日本宗教団体連合会(新宗連、岡野聖法理事長)は、全国の11総支部と56協議会、新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、黒澤將雄委員長代行)の全国11連盟と46委員会役職者を対象に作成した資料「運営の手引き」の説明会を、今月開催の全国各総支部での総務会から開始した。本部事務局スタッフが赴き、円滑な運営促進のために「運営の手引き」の活用と協力を求めた。
 「運営の手引き」には、公益財団法人・新宗連における事業計画書と予算書、事業報告書と決算書の作成方法など、各種実務作業の手順などが網羅されている。特に新宗連が60年余にわたり強く訴えてきた「信教の自由の堅持」「宗教協力」「世界平和」などの理念、結成の精神のほか、役割や存在意義についても解説。長年、新宗連に関わった役職者はもとより、今後新たに参画する役職者も共通の理解が図られる内容となっている。

解釈改憲、集団的自衛権を問う―新宗連憲法研究会

立正佼成会の根本氏が講演し、その後の質疑では、解釈改憲の是非についても議論された
 新宗連憲法研究会(赤川惠一座長)は4月10日午後1時から、東京・代々木の新宗連会館で「第27回憲法研究会」を開催した。立正佼成会が3月10日、「日本国憲法の解釈変更による集団的自衛権の行使容認に対する見解」を発表したことを受け、立正佼成会外務部の根本昌廣部長を講師に、学習会を行った。
 根本部長は今回の見解や、2012(平成24)年11月に発表した「憲法改正」に対する見解について説明。特に、両見解とも仏教の五戒の一つ、「不殺生戒」に依って立つ思想であることを強調した。
 さらに、見解を示すことで、考えの違う人たちと対話する機会をつくっていくことが大切と述べ、「見解が違っても、皆同じ人間で仏性を持っていると考え、白黒つけずに対話を続けることが、庭野日敬開祖の願いでもある」と締めくくった。
 質疑では、集団的自衛権や解釈改憲の是非が問われた。解釈改憲について、根本部長は「閣議決定のみでの憲法第9条の実質変更は、立憲主義を否定するもので危険。第9条の解釈改憲にも反対しなければ、『信教の自由』にかかわる第20条、89条の解釈改憲に反対することができない」と危惧を表した。
 今後、憲法研究会として、解釈改憲の危険性を内外に訴えていくことを申し合わせた。

新委員長に岩渕明大氏(松緑神道大和山)

新宗連青年会

14.04.19/青年会拡大委員会/武藤?.JPG
 新宗連青年会は4月19日、広島市の立正佼成会広島教会で平成26年度第1回委員会を開催した。
 黒澤將雄委員長代行の議長の下、平成25年度事業報告案、同決算案を審議し、承認した後、第28期役職者について審議を行った。その結果、3月19日に開催した平成25年度第7回委員会で互選した岩渕明大副委員長(松緑神道大和山)が委員長、萩原聡委員(大和教団)と伊藤徳亮委員(妙智會教団)が副委員長として新たに就任した。また、内島康親副委員長を再任した。黒澤委員長代行と岩渕新委員長が握手を交わし、岩渕新委員長があいさつ。「一緒に手を携え、平和に向かって進んでいきたい」と抱負を述べた。
 岩渕委員長に議長を代わり、「戦争犠牲者慰霊並び平和祈願式典(8・14式典)」、及び「第6回沖縄慰霊平和使節団」について意見交換を行った。また、2015年に開催する「ユースフォーラム2015」の受け入れを、新日本宗教青年会中国連盟(上田武司委員長)が行うことを決定した。

担当者が活動を報告 「人々の人生を変えてきた」

アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会

 アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会(JBAC、谷山博史代表幹事)は4月12日午後2時から、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで「『アフリカへ毛布をおくる運動』30年記念公開報告会」を開催した。
 毛布を受け取った人を代表して、ディナ・ディンディさんが登壇。夫を亡くし、5人の子どもを育てる上で「毛布が家族の助けとなった」と毛布の有り難さを語り、「この支援を必要としている人がたくさんいる」と今後の活動継続を願い、感謝を述べた。
 続いて、現地パートナー団体のアフリカ開発緊急機構理事のベナード・ウェソンガ氏が現状報告を行った。ウェソンガ氏はケニアやソマリアなどでの毛布配布の様子などを紹介。生活必需品の毛布は、「孤児であれば、働いた賃金で得なければならないもの。配布活動に携わることで、その分働かずに済み、児童労働を防ぐ支援ともなっている」と、毛布が身体を暖めるだけでなく、さまざまな間接的な支援となっていることも報告した。また、毛布の数に限りがあるので、配布する優先順位の基準を設けるのが困難であることなど、課題についても報告した。
 最後に「この運動は多くの人々の人生を変えてきた」と述べ、支援協力への心からの感謝を述べた。
 








2014/4/25

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