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Headline No.26 第49回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典

「絶対非戦」「平和構築」の誓い新た

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 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)と新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、岩渕明大委員長)は8月14日午後6時から、東京・九段の国立・千鳥ケ淵戦没者墓苑で「第49回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」(8・14式典)を挙行した。
 当日は雨天にもかかわらず、昨年同様、約2500人が参列。開式にあたり、保積秀胤理事長があいさつ。はじめに、千鳥ケ淵戦没者墓苑が1959(昭和34)年に国によって創建された「無名戦士の墓」であり、国民に広く受容されてきたことに触れた。新宗連青年会が62(同32)年から同墓苑で第1回8・14式典を開催して以来、戦争犠牲者の慰霊と平和実現を祈念し続けてきたことを説き、「私たち新宗連は、自らの信仰をもとに、慰霊の誠と感謝の心を捧げることこそが戦争犠牲者の御霊を安らかに鎮めまつる真の道であることを、この半世紀、青年たちへと語り継いでまいりました」と述べた。その上で、「戦後日本が築いてきた平和主義に立脚する絶対非戦への決意を、より堅固なものとしていかなければなりません」と訴えた。
 また、ユネスコ憲章前文の「人の心の中に『平和のとりで』を築かなければならない」を引き、一人ひとりの心に「平和のとりで」を築き、行動に移していくことの大切さを訴え、「終戦から70年という大きな節目を目前にし、ここ千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、ご参列の皆さま方とともに、平和への決意をより堅固なものとさせていただきますことをお誓い申し上げます」と述べた。
 青年女子46人による献灯、地方連盟代表8人が折鶴奉納、18教団代表による教団礼拝の後、岩渕委員長が「平和へのメッセージ」を発表。解釈改憲と集団的自衛権の行使容認に「新宗連が訴え続けてきた『平和の信念』を脅かすもの」と危機感を表した。
 そして新宗連青年会が2月に実施し、タイを訪れた第24次使節団、8月10日に行った平和学習会について報告し、戦争経験者の声に耳を傾け、その「願い」を次世代に伝え続けていくことを誓願した。さらに来年、8・14式典が第50回、終戦から70年という大きな節目の年を迎えるにあたり、「先達からの『平和への願い』を受け継ぐとともに、宗教青年一人ひとりの日々の祈りを通して『平和への祈りと行動』を積み重ねてまいります」と述べた。
 メッセージ発表後の午後7時30分、静寂の中、参列者一同で「平和の祈り」を捧げ、戦争犠牲者への慰霊と世界平和の実現への誓いを新たにした。

第50回8.14式典に向け意見交換

新宗連青年会委員会

 新宗連青年会は8月13日午後2時から、東京・代々木の新宗連会館で平成26年度第3回委員会を開催した。
 岩渕明大委員長のあいさつの後、山田匡男新宗連総局長があいさつ。来年8月14日の第50回「8・14式典」に向けて、新宗連と新宗連青年会が一丸となり活動を展開するよう呼びかけ、激励した。
 新宗連活動などの諸報告の後、「第50回『8・14式典』・終戦70年事業」について意見交換を行った。第50回「8・14式典」のプログラムや、式典以外の諸事業についてもさまざまな具体案が提起された。

立憲主義や「信教の自由」の啓発を

新宗連憲法研究会

 新宗連憲法研究会(憲法研、赤川惠一座長)は8月7日午後1時から、東京・代々木の新宗連会館で第29回憲法研究会を開催した。
 事務局から憲法改正に関わる現在の状況、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定に対する宗教界の意見書や声明などについて報告があった後、今後の憲法研の活動を協議。今後、総支部などで立憲主義や「信教の自由」の重要性を啓発する学習会を開催していくことを申し合わせたほか、加盟教団間で平和観や国家観について意見交換する場を設けることを企画委員会に提案することとした。





2014/8/18

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