宗教もしもし相談室
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Headline No.33 「縁」をテーマに振り返る

青四連結成50周年記念集会

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 新日本宗教青年会四国連盟(青四連、永易英志委員長)は11月30日午後1時半から、愛媛県松山市のパーフェクト リバティー教団(PL)松山教会で「青四連結成50周年記念集会・祝賀会」を、「『縁』〜小さな一歩だけど大きな一歩への道」をメーンテーマに開催した。
 主催者を代表して永易英志青四連委員長があいさつ。青四連が、1964(昭和39)年、地方連盟としては全国で4番目、四国においては総支部に先駆けて結成されたことを紹介。「先師先達の導きや数々のご縁、支えによって、50年を迎えることができました」と謝辞を述べた。
 四国総支部の関本美津男会長(PL松山教会教会長)は、来年が終戦70年にあたることに触れ、「宗教の違いによる戦争もある。お互いの宗教を理解して、本当の平和と自由を伝えていただきたい」と青年へエールを送った。
 記念映像が上映され、青四連50年の歩みを写真や行事資料で振り返った。
 休憩の後、山田匡男新宗連総局長が、「新宗連結成の原点と歴史―青年会地方連盟の役割」をテーマに記念講演を行った。
 山田総局長は、新宗連が「信教の自由」を掲げて結成されたことに触れ、「あらゆる組織において、成立までの過程に重要な問題が表れている」として、「すべての人権の根源である『信教の自由』を守っていくことが宗教人の責任である」と語った。
 また「宗教協力を通した各界協力が今日の新宗連の課題」と述べ、「特に政界、マスコミを通じた世論形成が必要であり、そのためにも行動する青年が今後ますます重要になる」と呼びかけた。

DPACシンポを開催

ありがとうインターナショナル

14.11.21/ありがとうインターナショナル記念シンポ?/Pデータ宮本.JPG
 「ありがとうインターナショナル」(総裁=宮本惠司妙智會教団法嗣)は11月21日午後1時半から、東京都港区の国際文化会館で「子どものための祈りと行動の日(DPAC) 記念シンポジウム」を開催した。テーマは「インターネットに潜む危険から子どもたちを守るためには」。
 子どもの売春を根絶するための国際ネットワーク「エクパット・インターナショナル」のオンラインにおける子どもの安全に関する上級専門アドバイザーのジョン・カー国際電気通信連合シニア技術顧問が基調講演。インターネットに潜む危険の一つの児童ポルノについて解説。一昔前は、児童ポルノの問題はそこまで大きくなかったが、インターネットの普及により、「推計で3億万枚以上の児童ポルノ画像が流出している」と述べた上で、「児童ポルノの製造主はインターネット自体ではなく、人であるということを認識しなければならない」と訴えた。
 続いて、パネルディスカッションが行われ、ありがとうインターナショナル理事の大河内秀人浄土宗見樹院・寿光院住職、比企敦子氏日本キリスト協議会(NCC)教育部総主事、藤本頼生国学院大学准教授、中井裕真日本ユニセフ協会広報室・アドボカシー推進室室長、定松栄一セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンプリンシパル・アドバイザーの5氏が発題した後、登壇者間で様々な議論が交わされた。

日本の「右傾化」を危惧

第4回9条世界宗教者会議

 「第4回9条世界宗教者会議」が12月3〜5日にかけて、東京・神田のYMCAアジア青少年センターで開催された。
 3日午後1時に開会。東京大学教授で哲学者の高橋哲哉氏が「右傾化する日本の歴史認識と憲法認識」と題して基調講演を行った。
 高橋氏は、安倍政権の9条の精神に反する動き、歴史認識に触れ、「先の大戦における『侵略』『戦争犯罪』を認めていない」と指摘。こういった状況やヘイトスピーチなどが横行する現状に対して「右傾化ではなく『極右化』と言わざるをえない」と述べ、「こういった中で、9条の精神を守り発展させていきたい」と語った。そして、「宗教の共通項は、いのちの営みを無条件に肯定すること」と述べ、「これに反するのが戦争暴力であり、この表現が9条ではないか」と締めくくった。
 この後、世界教会協議会(WCC)の総幹事オラフ・トヴェイト氏が「日本国憲法第9条の再解釈について」と題して発題を行った。WCCが9条を非常に評価していることを述べ、他方で安倍政権による集団的自衛権行使容認の閣議決定を「9条の再解釈」として、軍事的緊張が増加するのではないかとの懸念を示した。「私たちは日本がこの地域の平和のための柱として、憲法9条に従っていくことを期待」すると述べ、「再解釈」ではなく、9条の精神を「再確認」することの重要性を訴えた。
 4日は発題の後、日本語、英語、韓国語のグループに分かれて討議を行い、共同声明作成の準備を行った。
 5日午前中は、共同声明について参加者全員で議論を行い、午後に、参加者は神田を各国語で「平和」を唱和しながら、行進を行った。
 共同声明では、先の大戦で日本が行った「侵略」「植民地支配」を認め、謝罪することが「アジア地域の平和の基盤」と指摘し、「究極的な安全保障は、武力と軍備の放棄によってのみもたらされる」と謳っている。

祈りに対し努力と精進を

円応青年会結成60周年記念大会・成人式

14.11.22-23/円応青年会結成大会?/Pデータ宮本.JPG
 円応教(深田充啓教主)は11月22、23日の2日間にわたり、兵庫県丹波市の本部聖地で円応青年会(田野伸二会長)の「結成60周年記念大会」を開催した。テーマは「おお われら円応青年」。
 23日午後零時半から青年会館グリーンホールで「円応青年会結成60周年記念大会記念式典並びに第53回成人式」を執り行った。
 深田充啓教主が入席した後、全国各地の青年たちによる献灯が行われ、真殿に向かい「誠の灯火」を捧げ、田野伸二会長を主導師に「おつとめ」を厳修した。
 新成人の紹介と祝福に続いて、田野会長があいさつ。活動方針「働きこそ 青年のあかし」を基に、今後、円応青年会は「活動を広げ、各教会を回っての青少年信者の育成と、研修などの促進により活動の活性化に努める」「『世の中の道具』として、今日から出来ることを創造し、社会貢献活動を展開していく」の2点を活動の柱にしていくことを表明した。
 続いて、全国各教会の青少年部旗と青年会旗が真殿に向かい入場し、田野会長の号令により、旗の保持者一同が「倒旗礼」を行った。
 深田教主が「御親教」。「各々でそれぞれの祈りがあります。毎日の生活の中で、思いを祈り、それが叶えばそれほど素晴らしいことはありません」と述べた上で、「しかしながら、そうなることは難しい。だからこそ、祈りに対し、努力、精進することが素晴らしいのではないでしょうか」と祈りの姿勢について説いた。
 最後に「円応青年会歌」を深田惠子恵主ら一同で斉唱し、田野会長が「今を担うのが青年だ。立教100年を成功させるぞ」と力強く号令。参列者から「オー!」と喚声が挙がり、熱気に満ちた中閉会した。

2014/12/16

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