宗教もしもし相談室
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Headline No.35 医療の意義を見つめて―WCRP日本委員会


WCRP日本委員会 新春学習会

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 世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会(庭野日鑛会長、杉谷義純理事長)は1月29日午後2時から、東京・杉並の立正佼成会法輪閣大ホールで新春学習会を「アジアにおけるミレニアム開発目標の達成と今後の課題」をテーマに開催した。
 平和の祈り、開会あいさつに続いて、国連ミレニアム開発目標(MDGs)タスクフォース運営委員の田中庸仁理事(真生会会長)が趣旨説明。「宗教者として、弱い立場の人々の視点に立つことが重要」と述べた。
 基調発題は、小児外科医師で、NPO法人ジャパンハート代表の吉岡秀人氏が行い、ミャンマーにおける医療、教育などへの取り組みを語った。
 吉岡氏は、当初、貧しい地域で劣悪な環境の下、十分な医療が行えないなかで逡巡したが、「命を助けることだけが医療ではない。患者の人生の質を少しでも良くしていくことが医者の役割と気付いた」と述べた。
 一人で始めた活動が、2013(平成15)年には、のべ400名を超える医師・看護師をアジアの開発途上国に派遣するまでになった。吉岡氏は「日本の医者は本当に疲弊しています。ミャンマーなどで自分が医者になった原点を再確認する者が多く、今度はその医者を皆さんのもとに送り返します」とジャパンハートの活動の意義を語った。
 この後、國富敬二MDGsタスクフォース責任者をコーディネーターに、パネルディスカッションを行った。

日本聖公会牧師が講話

大阪府協議

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 大阪府協議会(島田光昭議長)は1月23日午後3時から、大阪市天王寺区の日本聖公会大阪城南キリスト教会で第4回委員会を行った。
 島田光昭議長のあいさつの後、3月14日に関西福祉科学大学の都村尚子准教授を講師に招き、認知症高齢者とのコミュニケーションをテーマに開催する第8回テーマ学習会について協議を行った。
 この後、大阪城南キリスト教会の原田光雄牧師が講話を行った。原田牧師は、自身の新宗連との関わりや、聖マーガレット生涯教育研究所(SMILE)が以前、教会の2階に事務所を置いていたことなどを語った。
 また、キリスト教の諸教派の成立の概略を説明し、11世紀頃に地中海を中心にして東西で教会の分裂が起こり、東方教会と西方教会に別れ、16世紀の宗教改革で、カトリックから分離し、プロテスタントが成立した経緯を説明した。


やりたいこと、得意なことを活かして

カトリック東京ボランティアセンター

 カトリック東京ボランティアセンター(CTVC、幸田和生責任者)は1月31日午後1時半から、東京・四ツ谷の聖イグナチオ教会ヨセフホールでCTVC講演会「被災地から語る」を開催した。
 今回は、「新しい地域づくりと故郷への思い」と題し、講師に「おてら災害ボランティアセンター」(テラセン)センター長の藤本和敏氏を招いた。
 藤本氏は、東日本大震災直後に宮城県亘理郡に入り、以来、山元町の曹洞宗普門寺を拠点にボランティア活動を展開してきた。当地の被災状況、復旧活動の経過を振り返り、「町が震災直後、沿岸地域への立ち入りを禁止し、復興計画で地域ごとに対応を分けたことで結果的に住民を分断してしまった」と対応の難しさやもどかしさを語った。
 現在の状況として、コミュニティーの再建はまだ道半ばであるが、ボランティアは減少していると指摘。仮設住宅に最後まで残されつつある高齢者などの社会的弱者は、「もう自分たちは忘れられてしまったのではないか」と不安な思いでいることを説明し、「いまこそ仮設住宅に関わる意義があります。何でもいい。こんなことをやってみたい、自分はこれが得意というものがあれば、それを活かしてほしい」と語った。

2015/2/6

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