宗教もしもし相談室
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Headline No.37 新宗連活動の原点と歴史学ぶ

第27回教団人セミナー

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 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)は3月17日午後1時半から、東京・代々木の新宗連会館で「第27回教団人セミナー」を開催した。講師は、宗教ジャーナリストで元「新宗教新聞」編集長の清水雅人氏。新宗連結成の経緯から、新宗連初代事務局長の大石秀典師をはじめとする先達の思いを、政治との関わりなどのエピソードを交え解説した。
 今回のセミナーは新宗連の「第50回『8・14式典』―平和推進事業」の一環として企画されたもの。保積秀胤理事長の開会あいさつ、山田匡男総局長の講師紹介の後、清水氏が「新宗連活動の原点と歴史」と題して講演。清水氏は、大石秀典師の家に寄宿していた高校時代から語り、新宗連に就職し(1958年)、多くの教団に加盟を勧めたことなどを説明した。
 新宗連結成(1951年)の経緯に触れ、当時、新宗教は「淫祠邪教」「新興宗教」と差別的に呼ばれており、「これを是正することも新宗連の役割だった」と振り返った。特に初代事務局長の大石秀典師が、「新興宗教」ではなく、「新宗教」という呼称を広めるための努力を重ねたことを強調。また、新宗連の「新日本(にっぽん)」には、戦前・戦中にあったような宗教弾圧のない「新しい日本を創る」という思いが込められていると語った。
 このほか、新宗連が国際宗教研究所設立や第1回世界宗教者平和会議(WCRP)開催に深く関わっていたことなどを解説。新宗連のさまざまな活動を展開するに至った経緯や、当時の関係者とのエピソードなどを交えての講演となった。

宗教法人と共通番号制―仕組みと問題点を探る

拡大宗法研

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 新宗連の宗教法人研究会(宗法研、平松千明座長)は3月13日午後1時半から、東京・代々木の新宗連会館で、拡大宗法研を開催した。
 白鷗大学の石村耕治教授が「宗教法人と共通番号制―仕組みと問題点を探る」をテーマに講演。「国民総背番号制」となる共通番号制は、今秋10月から12桁の付番と通知が始まり、来年1月から運用が始まる。
 共通番号は「個人番号」と「法人番号」からなり、前者は通称「マイナンバー」と呼ばれる。番号は公開され、行政事務に加え、雇用や納税、医療・金融・教育サービスなど多目的に利用される。石村氏は「利用範囲は段階的に拡大される」と述べ、「やがては国民誰もがICカード(任意申請)を携帯せざるを得なくなるのではないか」との見通しと懸念を示した。
 政府は社会保障と税の一体改革の流れの中で、共通番号制により納税や各種サービスが便利になると強調する。しかし、すでに類似の制度があるアメリカなどでは、情報漏えいや、なりすまし犯罪などが深刻な問題となっていることを具体例を挙げ指摘した。
 今回の制度は、罰則規定を設けることによってこれらの問題に対処するというが、石村氏は「システムで安全を保つべきであり、罰則で安全を保とうとするのは無駄であり、間違っている」と批判した。

新宗連青年会

青北関連委員交流会

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 新日本宗教青年会北関東連盟(青北関連、小林秀光委員長)は3月7、8日に、茨城県水戸市などで「委員交流会in茨城2015」を開催した。毎年、青北関連が包括する各県委員会(茨城・群馬・栃木・新潟・長野)の委員が、交流を行っており、今年度は茨城県委員会の受け入れで催した。また、新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、岩渕明大委員長)が主催する「地方キャラバン」を併せて開催した。
 7日午後零時半に開会。午後1時から伊藤徳亮新宗連青年会副委員長(妙智會教団)が「地方キャラバン」として講演を行った。
 自身の妙智會教団での信仰体験を話し、「他の教団に気付きをいただけることが新宗連の強み」と語った。さらに、戦前・戦中の宗教弾圧の歴史を省み、「信教の自由」の大切さを訴え、平和のために新宗連青年会が「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8・14式典)」を長年に渡り開催していることを紹介した。
 また、参加者との率直な意見交換の中で、人との出会いの大切さ、新宗連活動の意義などが話し合われた。
 8日は大洗市で「タウンウォッチング」。スタンプラリーを行い、大洗の町を知る企画を行った。この後、大洗磯前神社を訪問し、それぞれの願いを書いた絵馬を奉納。最後に全員で参拝を行い、世界平和を祈念した。

青北連ピースフォーラム2015

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 新日本宗教青年会北陸連盟(青北連、藤弥隆俊委員長)は3月8日の午前10時半から、石川県小松市のパーフェクト リバティー教団(PL)小松教会で「ピースフォーラム2015」を開催した。また、新宗連青年会が主催する「地方キャラバン」を併せて開催した。
 藤弥隆俊北陸連盟委員長の開会あいさつの後、教団別発表に移り、立正佼成会とPLの青年それぞれが信仰体験を交えつつ、自教団の教義や語句、日頃の活動などを発表した。
 午後1時から新宗連青年会の田野伸二委員(円応教)と佐藤香吾委員(松緑神道大和山)が「地方キャラバン」として講義を行った。
 佐藤委員が講演に先立ち、初対面の参加者同士の交流を深め、緊張をほぐす導入を行い、会場を和やかな雰囲気にした。この後、田野委員の対話型講義に移った。
 田野委員は「新宗連に対するイメージは?」と参加者に問いかけた後、各グループでの共有を行った。この後、田野委員が新宗連スローガン、新宗連の活動を解説した。
 続いて、8月14日に行われる第50回8・14式典のPRビデオを上映し、佐藤委員が式典への参画を呼びかけた。北陸総支部の関谷昌央青年担当総務があいさつに立ちフォーラムを締めくくった。

青関連・青東北連合同 東北復興支援ツアー

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 新日本宗教青年会関東連盟(青関連、鎌形至委員長)は3月14日から15日まで、新日本宗教青年会東北連盟(青東北連、浅野俊一委員長)と合同の「東北復興支援ツアー」を宮城県で開催した。
 青関連の常任委員と首都圏の加盟教団から参加した青年らは、14日午前7時、東京・新宿を出発。3月1日に全線開通したばかりの常磐自動車道で、宮城県亘理郡山元町を目指した。
 正午過ぎ、山元町で青東北連と合流し、曹洞宗の普門寺に到着。境内にある「塚」には、かつて津波で流失した墓地の骨などが含まれていた。その前に建てられた慰霊碑で教団別礼拝を行い、鎌形至青関連委員長が代表献花を行った。
 この後、本堂に移り、坂野文俊住職から、当時の話を聞いた。
 続いて、「おてら災害ボランティアセンター」を立ち上げたの藤本和敏氏が講演。普門寺近くの神社を再建するため、神職の資格を取り、祭などで地域を盛り上げていく今後についての構想を述べた。
 15日は石巻市を訪問。「がんばろう!石巻」の看板前で慰霊祭。「東日本大震災犠牲者追悼祈願文」を全員で奉読し、青東北連の阿部光一朗氏が代表献花を行った。
 この後、同地で「お茶っこはうすオアシス」を運営し、被災者支援を行っている趙泳相牧師と共に、NPO法人「明るい社会づくり運動」が設置したプランターの清掃、花壇の草取り、付近のごみ拾いを行った。正午、趙牧師が講話を聞き、帰途についた。

2015/3/31

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