宗教もしもし相談室
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Headline No.39 出発点は個人の信教の自由

東北総支部総務会・学習会

15.04.16/東北総務会・学習会?/隈元.JPG
 東北総支部(保積志胤会長)は4月16日午後1時から、山形県天童市のホテルで平成27年度第1回の総務会と学習会を開催した。
 学習会では「信教の自由とは何か」をテーマに、新宗連信教の自由委員会(信教委)委員長の本山一博氏を講師に招いた。
 本山氏は、これまでの信教委の「信教の自由」の捉え方は、「教団の信教の自由が中心だったが、宗教界の既得権益を守る活動のような誤解を受けがちだった」と語り、「基本的人権の根源である個人の信教の自由を出発点としたい」と述べた。
 そして、信教の自由は、自分の信じたい宗教を信じてよい自由であることを確認し、「宗教は人生の基本的な態度を決めるものであり、信じない自由も含めて、自分の生き方を決める権利として大切」と解説した。
 信教の自由がどのような場合に侵害されるかについては「一番問題となるのは国家権力」と語り、「国家権力は、すべての宗教を公平に扱わなければいけない」と述べた。そして「特定の宗教を崇高なものと心から思っていても、あるいは都合がいいからという理由であっても、国家権力は決して宗教の価値判断をしてはいけない」と述べた。

8.14式典の精神を全国に

新宗連青年会第1回拡大委員会

 新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、岩渕明大委員長)は4月18日から19日まで、被爆70年を迎えた長崎県長崎市で「平成27年度第1回(拡大)委員会を開催。第50回8.14式典・終戦70年特別事業や第7回沖縄慰霊平和使節団と併せて派遣される「平和への巡礼」、地方連盟巡行(キャラバン)などについて進捗状況を確認、「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」(8.14式典)の精神を全国に展開するための諸準備を進めている。
 18日午後に開かれた委員会では、平成26年度事業報告案、同決算案を承認。ユースフォーラム2015について、中国連盟の上田武司委員長が案内状とチラシ案をもとに準備進捗状況を説明。続いて、次年度の受け入れ連盟を審議。順番通り中部連盟が受け入れることを承認した。「第50回8・14式典・終戦70年特別事業」については、各連盟から代表参列者を招集することを申し合わせた。
 地方連盟巡行(キャラバン)については、3月に行われた北陸連盟、北関東連盟での開催報告を踏まえ、今後の方針を確認した。この後、あらかじめワーキンググループで作成した新たな形式案に基づき、三宅嗣彦委員がデモンストレーションを行った。
 三宅委員はワークシートをもとに「やむを得ない場合、戦争をしてもよいか」と問いかけ、参加者に考えさせた。そして、参加した各氏からの意見を聞き出して、議論を深めた後、新宗連青年会の平和への取り組み、8.14式典の意義を熱く語った。最後にキャラバンの趣旨と進め方について解説し締めくくった。
15.4.18-19/青年会拡大委?/隈元.JPG
  19日は午前に貸し切りバスでホテルを出発。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪れ代表献花。長崎原爆資料館を見学した後、原爆落下中心地公園で慰霊祭。参加教団の代表者が献花を行い、それぞれの礼拝様式で祈りを捧げ、原爆犠牲者への追悼と絶対非戦の思いを新たにした。
 この後、ガイドの案内で、平和公園、如己堂と長崎市永井隆記念館、浦上天主堂(バス車内から)を見学した。

新役員体制が発足

同宗連 総会

 『同和』問題にとりくむ宗教教団連帯会議(「同宗連」、根本昌廣議長)は4月17日午後1時から、滋賀県大津市の天台宗務庁で第35回総会を開催した。
 根本昌廣議長の開会あいさつに続き、来賓を代表して部落解放同盟中央本部の組坂繁之執行委員長、同和問題にとりくむ滋賀県宗教団体連帯会議の成瀬紹隆議長がそれぞれあいさつ。また、会場を提供した天台宗野の木ノ下寂俊宗務総長が歓迎あいさつを述べた。
 議事に入り、2014年度事業報告、同会計決算案を一括上程し、原案通り可決した。2015年度事業計画案、同会計予算案なども承認した。ついで18期役員教団について審議が行われ、議長教団に天台宗、副議長教団に真宗大谷派、真言宗智山派、立正佼成会を選出。任期は2年。新議長に角本尚雄氏、事務局長に松岡順海氏、副議長に木越渉(真宗大谷派)、近藤隆俊(真言宗智山派)、根本昌廣(立正立正佼成会)の各氏が就任した。 

2015/4/22

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