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Headline No.42 自民党・日本国憲法改正草案に対する意見書を提出

6月16日 船田元憲法改正推進本部長に手交

 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)は6月16日、「自由民主党・日本国憲法改正草案に対する意見書」を、船田元・自民党憲法改正推進本部長に提出した。意見書は、憲法の三大原理(国民主権・基本的人権の尊重・平和主義)の順守、基本的人権の根幹である「信教の自由」の保障を確固たるものとするために、立憲主義や「信教の自由」の保障と「政教分離原則」の堅持など、以下5点にわたり意見を提示している。
 ?憲法に国民の義務を記さないこと?「個人」を「人」と書き変えないこと?「信教の自由」を保障し、「政教分離原則」を堅持すること?「公益及び公の秩序」を憲法に盛り込まないこと?平和主義を守ること
 意見書は、宮本惠司常務理事が16日午前11時、東京都千代田区永田町の衆議院第2議員会館の船田元議員事務所を訪れ、船田本部長に直接、手渡した。
 提出にあたり、宮本常務理事が意見書の要点を述べ、同席した赤川惠一憲法研究会座長が意見書の詳細について説明を行った。意見書を受け、船田本部長は自民党改正草案が、改正に向けての問題提起であること、また今後、各党、国会での議論を経た後、改正原案が国民に発議されていくものであることを説明した後、意見書に対する所感を述べた。

各地を参拝、平和を祈願

終戦70年―平和への巡礼T・第7回沖縄慰霊平和使節団

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 新宗連は5月25日から28日まで、「終戦70年―平和への巡礼T・第7回沖縄慰霊平和使節団」を派遣した。
 先の大戦末期の沖縄戦では、多くの民間人を含む犠牲者が出た。「沖縄慰霊平和使節団」は2008(平成20)年から、新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)が、国内の平和教育のプログラムとして毎年派遣しているもので、今回は「第50回8.14式典―平和推進事業」の一環として、新宗連と新宗連青年会が合同で開催。新宗連と新宗連青年会の各役職者をはじめ、加盟教団の代表者ら44人が参加した。
 25日午後4時から、那覇市内のホテルで結団式。26日は、糸満市の「摩文仁(まぶに)の丘」を訪れ、午前9時から沖縄平和祈念堂で「世界平和祈願式典」を執行した。開式に先立ち、世界平和を祈念して全員で黙祷した後、立正佼成会沖縄教会会員の安元勝子氏(75)が、戦争体験の講話を行った。安元氏は白梅学徒看護隊として犠牲となった姉の思い出を中心に、戦後、沖縄が日本に復帰するまでの自身の苦労などを語った。
 続いて、深田名誉会長、保積理事長、新井光興企画委員長、岩渕明大青年会委員長が代表献花。石倉寿一常務理事と庭野光?理事が折り鶴を献納した。この後参加11教団の代表者が教団別礼拝を行った。岩渕青年会委員長が「平和に向けてのメッセージ」を奏上。先師先達の平和への願いを受け継ぎ、次世代へ伝えていくことを述べ、「二度と沖縄戦のような惨劇が繰り返されることがないよう、絶対非戦を訴え続けます」と誓った。式典終了後、平和祈念資料館を見学し、「平和の火」「平和の礎(いしじ)」などを参拝した。
 27日は午前8時、読谷村に移動し、沖縄本島中部の戦跡を巡り「ティラの壕」「梯梧(でいご)之塔」、多くの住民が「集団自決」した「チビチリガマ」などを参拝。各慰霊塔で献花と祈りを捧げ、平和を祈願した。
 28日は午前、豊見城(とみぐすく)市の旧海軍司令部壕を訪れた。同日はパーフェクト リバティー教団教校長の板垣愛子氏(87)が同行した。板垣氏の父親は沖縄戦当時、海軍司令官の大田實中将。「海軍戦没者慰霊之塔」を参拝した後、板垣氏の説明を受けながら、資料館と司令部壕内を参観した。
 那覇市に戻り、ホテルで解団式を行い、板垣氏が講話。戦前戦後の苦労を語り、「戦争で幸せになった人は一人もいません」と、平和の尊さを訴えた。

第50回8.14式典の概要を説明

新宗連 第28期第4回理事会

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 新宗連は6月9日午後2時から、東京・代々木の妙智會教団本部で第28期第4回理事会を開催した。
 開会の黙祷では世界平和祈念と先達への感謝、また3月26日に逝去した、新宗連顧問で妙智會教団会長の宮本丈靖師の冥福を全員で祈った。
 妙智會教団の齋藤賢一郎理事長が受け入れあいさつ。保積秀胤理事長は開会あいさつで「多くの先達の先生方の思いを心に、新宗連活動を行っていきたい」と述べた。審議事項に移り、平成26年度事業報告案と同決算案が報告され、原案通り承認した。
 平成27年度の事業推進については、新宗連青年会の岩渕明大委員長が、2カ月後に迫った第50回「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8.14式典)」について、式典の全体構成、当日までのスケジュールを説明した。また、第50回目を迎える本式典では、教団別礼拝の様式が変わることなどを報告し、着々と準備を進めていることを示した。
 続いて、北陸総支部の小川晃央会長が10月7日、8日に開催される「平成27年新宗連全国総会」の日程、内容を説明。また、企画委員長の新井光興理事が10月8日の全国総会に併せて行う「第29回教団人セミナー」の内容について提案、「第3回新生復興祈念集会」の進捗状況を報告した。
 さらに、信教の自由委員会委員長の本山一博理事が学習・啓発資料「信教の自由とは何か(リーフレット版)」について説明。憲法研究会の赤川惠一座長が新宗連憲法研究会の中間報告を行った。また、新宗連理事長名で自由民主党に「自由民主党日本国憲法改正草案に対する意見書」を提出することを提案し、承認された。

2015/6/20

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