宗教もしもし相談室
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Headline No.45 絶対非戦の精神、次世代へ伝える

第50回8.14式典

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 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)と新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、岩渕明大委員長)は8月14日夕から、東京・九段の国立千鳥ケ淵戦没者墓苑で第50回「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」(8・14式典)を挙行した。
 式典が第50回、終戦70年という大きな節目にあたり、例年を上回る約2800人が参列。献灯の種火には広島平和記念公園の「平和の灯」から採火した聖火を用いた。式典では、真心からの慰霊の祈りが捧げられるとともに、主催者あいさつと「平和へのメッセージ」を通し、「平和の砦」を築き、絶対非戦を次の世代に伝えていく強い決意が表明された。

一日も早い恒久平和を祈念

比叡山宗教サミット

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 比叡山宗教サミット28周年を記念する「世界平和祈りの集い」(天台宗国際平和宗教協力協会など主催)が8月4日から、大津市にある天台宗総本山比叡山延暦寺「一隅を照らす会館前広場」で執り行われ、国内外の諸宗教代表者など約1100人が参集した。
 半田孝淳天台座主が平和祈願文を読み上げ、戦後70年の節目の年に当たり、「戦争で亡くなられたすべての御霊の安らかならんことを」と述べた。また、海外では紛争やテロが絶えないことを踏まえ「一日も早い恒久平和を心より祈念いたし、我ら宗教者は一層努力することを謹んで誓願いたします」と結んだ。
 新宗連を代表して庭野光?立正佼成会次代会長のほか仏教、神道、教派神道、キリスト教、イスラームなどの代表者が登壇し、黙祷による「平和の祈り」を捧げた。

閣僚の「公式参拝」で意見書

信教の自由委員会

 新宗連信教の自由委員会(信教委、本山一博委員長)は7月28日、安倍晋三総理宛ての「靖国神社の『公式参拝』に関する意見書」を提出した。
 意見書では今年1月、安倍総理が衆議院議員への質問答弁書の中で、「靖国神社はわが国における戦没者追悼の中心的施設」との認識を示したことを、「憲法が禁じる特定の宗教法人への援助、助長、促進に当たる」などと指摘。終戦70年の節目に再度、憲法の「信教の自由」と「政教分離」原則の確認と賢明なる行動を取ることを求めている。
 提出は28日午後1時、本山一博信教委委員長が千代田区永田町の自民党本部を訪れ、田中和徳自民党組織本部長に意見書を手交した。


安倍総理に意見書提出

新日本宗教団体連合会

 新宗連は7月29日午前、保積秀胤理事長名で「安全保障関連法案の参議院審議に対する意見書」を、安倍晋三総理に提出した。
 意見書は、6月4日の衆議院憲法審査会での参考質疑で、与野党が推薦する参考人である憲法学者3氏とも、現憲法下での集団的自衛権の行使容認を「憲法違反」と指摘、内閣法制局長官経験者も「憲法違反」と指摘したことを挙げ、「このように違憲性の高い法案が、国民の理解が進んでいないなか、特別委員会で強行採決され、衆議院本会議で可決されたことは、日本国憲法を支える立憲主義と国民主権を脅かすものと、深く憂慮する」と述べる。また、新たな任務を担うこととなる自衛隊員の安全が確保について明確することを求めた。
 最後に「国民主権を定める憲法のもと、主権者である国民が、次の世代にまで影響を及ぼす法律の条文に対して、いささかの疑念を覚えることがなきまでに審議を尽くされますよう」と重ねて審議を求めた。
 提出は29日午前11時、千代田区永田町の自民党本部を、新宗連政治委員会の宮本惠司委員長が訪れ、意見書を加藤勝信内閣官房副長官に手交した。




2015/8/21

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