宗教もしもし相談室
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Headline No.49 「信教の自由」は「個人の尊厳」の源

第4回現代社会と信教の自由公開講座

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 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)信教の自由委員会(信教委、本山一博委員長)は10月29日午後、東京・杉並のセレニティホールで「第4回現代社会と信教の自由公開講座」を開催した。テーマは「憲法施行から68年―『個人の尊厳』と信教の自由」。
 本山一博信教委委員長のあいさつの後、慶應義塾大学名誉教授の小林節氏が基調発題。自由民主党が2012(平成24)年に公表した「日本国憲法改正草案」において、現行憲法にある「個人」という表現を「人」と変更していることを指摘。「個人」という言葉には「個々人の人生は各人が決めることができる」という意味が込められていると強調。他方、「人」という表現は「個性無き、型にはまった人」ということを意味し、「『人』はこうあるべき」という価値観を押しつける教育ができるとして、「個人のあり方に国が介入することができるようになる」と懸念を示した。その中で「信教の自由」は各人の価値観の中心にあり、「個人の尊厳」の源と指摘した。
 続いて、浄土真宗総合研究所副所長の藤丸智雄氏、國學院大學神道文化学部准教授の松本久史氏、上智大学グリーフケア研究所所長の島薗進氏が発題。この後、本山委員長がコーディネーターとなり、登壇者全員によるディスカッションが行われた。

川面からの視点で水都・大阪を学ぶ

大阪府協議会

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 大阪府協議会(小林佑至議長)は10月26日午後、「テーマ学習会」として、なにわ探検クルーズを行った。今年は「大阪の陣400年天下一祭」の年で、水都・大阪を支えた道頓堀が開削400年を迎えることからいつもと違う川面からの視点で水都の歴史と現在の大阪を学んだ。
 湊町船着場に集合し、小林佑至議長があいさつした後、一行が乗船。船着場からグリコの看板で有名な道頓堀橋・戎橋など20橋をくぐり、上流の東横堀川の水門の前で一時停船。落語家の林家染太さんの説明で、水門は汚れた水の流入を防ぎ大川(旧淀川)のきれいな水を導入する水質浄化機能のほか、高潮の防御、水位差を克服して船を通航させるための閘門(こうもん)の役割を果たしていることなどを学んだ。
 この後、東横堀川から大川に入り、桜で有名な造幣局を見た後、7月24、25日にかけて行われる大阪天満宮の「天神祭り」の「船渡御」のコースをたどった。続いて、土佐堀川に進み、大阪市庁舎や中ノ島公会堂を船から眺め、Uターン。東横堀川を南下し、道頓堀川に戻った。参加者の一人は「いつのも目線と違う眺めを見て、あらためて大阪の歴史、文化を学ぶことが出来ました」と語った。

第50回「8.14式典」報告会を開催

奥羽総支部

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 奥羽総支部(田澤清喜会長)は11月7日午後、岩手県盛岡市の立正佼成会盛岡教会で拡大総務会を開催した。今回は通常の総務会に先立ち、8月14日、東京・九段の千鳥ケ淵戦没者墓苑で開催された、第50回「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8.14式典)」の参列者による報告会が開かれた。
 その中である青年は「8.14式典」が、新日本宗教団体連合会(新宗連)のスローガンが凝縮された「理想的な場であると感じた」と語り、「自分から思いやりの気持ちを持って、宗教協力の和を広げていきたい」と述べた。
 別の青年は式典中、突然豪雨に見舞われたことに触れ、「雨にも関わらず、みんな一点を向いて、一心に願っていて、すごいなと思った」と素直な感想を述べ、「自分たちは平和の礎となられた戦争犠牲者に顔向けできる生き方ができているか」と自らに問いかけるきっかけになったと語った。
 また、初めて参加したという青年は「他の宗教の人の多さに驚いた」と率直に述べ、「他の宗教の人も、言葉は違っても平和や人の幸せを願っていると気付いたとき、宗教は面白いと思った」と感想を述べた。

2015/11/12

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