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「信教の自由」は「個人の尊厳」の源

信教委 第4回現代社会と信教の自由公開講座

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 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)信教の自由委員会(信教委、本山一博委員長)は10月29日午後、東京・杉並のセレニティホールで「第4回現代社会と信教の自由公開講座」を開催した。テーマは「憲法施行から68年―『個人の尊厳』と信教の自由」。
 本山一博信教委委員長のあいさつの後、慶應義塾大学名誉教授の小林節氏が基調発題。自由民主党が2012(平成24)年に公表した「日本国憲法改正草案」において、現行憲法にある「個人」という表現を「人」と変更していることを指摘。「個人」という言葉には「個々人の人生は各人が決めることができる」という意味が込められていると強調。他方、「人」という表現は「個性無き、型にはまった人」ということを意味し、「『人』はこうあるべき」という価値観を押しつける教育ができるとして、「個人のあり方に国が介入することができるようになる」と懸念を示した。その中で「信教の自由」は各人の価値観の中心にあり、「個人の尊厳」の源と指摘した。
 続いて、浄土真宗総合研究所副所長の藤丸智雄氏、國學院大學神道文化学部准教授の松本久史氏、上智大学グリーフケア研究所所長の島薗進氏が発題。この後、本山委員長がコーディネーターとなり、登壇者全員によるディスカッションが行われた。

2015/10/29

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