新宗連 政治委員会
宮本惠司委員長の開会あいさつの後、慶應義塾大学の小林節名誉教授が「個人の尊厳と憲法改正−自由主義・民主主義・立憲主義の意味」をテーマに講演を行った。小林氏は、憲法の役割は国家権力に対して制限をかけるものであると説明した。また「信教の自由」は基本的人権の根源であると説明した上で、自民党が改憲草案で首相の靖国神社公式参拝を合憲化しようとしている危険性に言及し、首相の公式参拝は、政教分離原則違反であると指摘した。
続いて、東京外国語大学大学院の伊勢?賢治教授が「紛争なき世界のために―立憲主義と日本」をテーマに講演した。伊勢?氏は、集団安全保障(国連的措置)は、国連憲章第6章に基づいた「平和的勧告」と国連憲章第7章に基づいた「非軍事的措置」と「軍事的措置」があると説明した上で、国連平和維持活動(PKO)もその中に含まれるとした。このような状況を鑑み、「政府が自衛隊の根本的な法的地位を国民に問うことなしに、自衛隊を海外に送ってはならない」と強調した。
この後、政治委員会の根本昌廣委員の進行のもと、会場からの質問に対し、両講師から応答が行われた。
ミャンマーの宗教事情と国情学ぶ
新宗連青年会
岩渕明大委員長のあいさつに続いて、宗教評論家の清水雅人氏が「ミャンマーの宗教事情」について講義。ミャンマーにある種々のパゴダ(仏舎利塔)の中でも、訪問すべきパゴダについて説明し、同国の宗教事情を解説。また、泰緬鉄道のタイ側現存最終地点にサンプラプーン(タイ式供養塔)を建てたことに触れ、「ミャンマー側での慰霊のあり方は、皆さんで考えていただきたい」と呼びかけた。
続いて、日本ミャンマー協会の副会長・理事長代行で元内閣官房長官の仙谷由人氏が、「ミャンマーの政治・経済の現状」について講義。ミャンマーの現状に対して日本ミャンマー協会の活動や、日本が行ってきた経済協力の概要などを解説した。また、同国の治安が良いことに言及し、「治安の良さは宗教的規律から来るのではないか」と上座仏教の影響が強いことを示した。
講義の後、同国における日本企業の状況などについて質疑が行われ、参加者らはより深く同国の現状について学んだ。
心の豊かさや原点を共有
『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議
初日の講義?「宗教と部落差別問題」では、真宗大谷派僧侶の日野範之氏が「どの花みてもきれいだな―部落から問われる宗教教団」の演題、講義?「部落差別簿現状と課題」では、兵庫県人権保育研究協議会の細田勉事務局長が「若者の意識を手がかりに考える」の演題で、それぞれ講演した後、4分散会に分かれ、分かち合いを行った。
2日目の講義?「被差別部落の歴史に学ぶ」では、部落解放・人権研究所の友永健三名誉理事が「全国水平社創立宣言を読む―部落解放がめざすもの」の演題で講演、分散会と全体会を行った。
憲法改正 国民の理解が必要
新宗連 憲法研究会
新宗連憲法研究会(憲法研、赤川惠一座長)は11月27日、東京・代々木の新宗連会館で第35回憲法研究会を開催し、自由民主党(自民党)憲法改正推進本部副本部長で参議院議員の中川雅治氏を講師に招き学習会を行った。中川氏は、憲法改正を行うために重要なことは「国民が受け入れること」であると強調。国民の理解や納得が無い限り改正は厳しいとして、「国民や諸団体の意見、指摘を基に、柔軟に議論していく必要がある」と述べた。
最後に、憲法改正草案の13条(人としての尊重等)や20条(信教の自由)に触れ、「信教の自由」を尊重し「政教分離」原則を守るものである、と草案に対する理解を求めた。この後、出席者と信教の自由の重要性や解釈改憲などについて意見交換を行った。
2015/12/25
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