宗教もしもし相談室
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Headline No.55 平和への巡礼U―第25次アジア青年平和使節団を派遣

ミャンマー、タイの戦跡巡り慰霊、平和を誓う-新宗連・新宗連青年会

ナムトクの丘・戦争犠牲者慰霊並びに平和祈念式典・黙祷?.JPG
 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)と新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、岩渕明大委員長)は2月19から26日まで、「平和への巡礼U―第25次アジア青年平和使節団」をミャンマー連邦共和国とタイ王国に派遣した。
 新宗連加盟の7教団(円応教・解脱会・善隣教・松緑神道大和山・大和教団・妙智會教団・立正佼成会)から23人が参加した。今回の使節団は、昨年5月25から28日まで沖縄の戦跡を巡り慰霊供養と平和祈願を行った「終戦70年―平和への巡礼?―沖縄平和使節団」に続くもの。
 使節団は2月19日、関西空港発でミャンマーとタイを訪問するAコース(11人)と、22日に羽田空港発でタイ・バンコクから合流するBコース(12人)の2班に分かれて実施した。
モーラミャイン・泰緬鉄道ミャンマー側起点・慰霊.JPG
 Aコースは21日、泰緬鉄道のミャンマー側起点であるタンビュザヤに移動。泰緬鉄道は先の大戦中、旧日本軍によって建設された軍事鉄道。過酷な突貫工事で連合軍捕虜や現地住民ら10万人以上が犠牲になったといわれる。
タンビュザヤでは同鉄道建設で亡くなったイギリス・オーストラリア、オランダ人捕虜が眠る連合軍墓地から、鉄道建設の犠牲者を追悼するため日本軍が建立したジャパンパゴタなどを参拝した後、今年1月にオープンしたばかりの泰緬鉄道博物館を見学、同敷地内に残されている記念碑前で犠牲者の慰霊と平和を祈念する式典を執り行った。
 参加者らは新宗連青年会が、ミャンマーを訪れるのは第4次使節団(1984年)以来32年ぶりだが、泰緬鉄道のミャンマー側起点を訪れたのは今回が初となった。
 22日午後には、バンコク市内のホテルでBコース参加者と合流。
 24日はカンチャナブリ県サイヨーク・ノイ・ナムトク国立公園内の泰緬鉄道が現存する最終地点近くの「ナムトクの丘」で、戦争犠牲者慰霊並びに世界平和祈念式典を厳修した。新宗連青年会が1974(昭和49)年同鉄道のタイ側現在最終地点に建立したサンプラプーン(タイ式供養塔、2010年改築)と周辺を、心を込めて清掃し、花や供物で荘厳した後、式典に臨んだ。新宗連青年会の岩渕委員長があいさつ。サンプラプーン建立の経緯を話し、先達に感謝するとともに、泰緬鉄道建設に従事して亡くなった御霊をはじめ、すべての戦争犠牲者の御霊に真心からの慰霊供養を捧げ、「『すべてのいのちを尊ぶ世界』の実現に向けて、世界の平和と人類の幸せを願い『絶対非戦』の誓いをもって、『祈りと行動』の精神を新たにさせていただきたく存じます」と式典への思いを語った。
 保積志胤・大和教団統理と根本昌廣・立正佼成会総務部宗教協力特任主席が献鶴、力久道臣・善隣教教主と庭野光?・立正佼成会次代会長が代表で献花をした後、献香を行い、各教団の礼拝様式で戦争犠牲者に対して慰霊と供養の誠を捧げ、絶対非戦と世界平和への誓いを新たにした。

スリランカの「和解と平和構築センター」に決まる

第33回庭野平和賞

 庭野平和財団(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)は2月23日、京都市内のホテルで記者会見を行い、「第33回庭野平和賞」をスリランカの「和解と平和構築センター(CPBR)」に贈呈することを発表した。
 スリランカは比較的小さな国でありながら、複数の宗教、民族、言語を抱え、2009年までの数十年間内戦が絶えなかった。その間に発生した2004年のインド洋大津波でさらに状況が悪化していた。贈呈理由として、その内戦と災害からの復興と国民和解を目指して、CPBRはさまざまな背景の人々が一堂に会し、対話による和解を進め、プロセスを大切にし、さらに若者の声を聞き、女性の力を活用している点が挙げられた。
 CPBRは、権力分配・集中排除・異種共存を基盤とする民主国家、統一スリランカの実現を目指している。その目標を達成するために、自分たちの地域の紛争に対し、独自の解決方法を見い出す力が現地の住民にあると信じ、その手助けを任務としている。その活動の方法論と指針を通して、スリランカ全土のさまざまな人々や地域社会の信頼を得ることに成功した。同組織は29人の職員と約100人のボランティアにより、約120の村落で活動し、5つの諸宗教対話センターを運営している。
 贈呈式は5月12日、東京・港区の国際文化会館で行われ、正賞・副賞の贈呈後、受賞団体代表者による記念講演が行われる。

新宗連から4氏が参加 世界平和、震災復興願いタスキつなぐ

InterFaith駅伝2016

 異なる宗教を持つ4人が1チームとなって、世
16.02.21/IF駅伝/梶山?.JPG
界平和を願いタスキをつなぐ。「InterFaith(諸宗教間交流)駅伝2016―平和を願う祈りの駅伝」が2月21日、京都マラソンに併せて京都市内で開催され、仏教・神道・キリスト教・イスラーム・新宗教など40人の宗教者が10チームに分かれ、都大路を駆け抜けた。
 同駅伝は、ドイツのカトリックが中心となり、「Marathon for a United World(一つの世界をめざすマラソン)」をスローガンに、ルクセンブルグを中心に開催している海外の宗教者の要請に応え、今回が3回目。主催は日本宗教連盟や京都府宗教連盟などで組織するInterFaith日本実行委員会。
 今回も、世界平和と共に東日本大震災の犠牲者の「鎮魂」と「震災復興」を願い走った。20日午後、中京区の法華宗大本山本能寺で駅伝参加者と実行委員らが参列し、「祈りの時間」を持ち、駅伝の趣旨をあらためて確認した 21日、午前9時15分、第1区の駅伝走者10人が手をつなぎ笑顔でスタート。9時にスタートした京都マラソンの約1万6千人のランナーに混じり、4区間でタスキをつないだ。
 新宗連からは、京都府協議会の鉢呂真大、渡辺恵司、古田誠、堤一真の4氏が参加した。
 途中、1チームの1区のランナーが体調を崩しタスキのリレーは途絶えたが、約4時間半前後で、平安神宮前のフィニッシュまで全10チームが走りきった。

2016/3/10

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