宗教もしもし相談室
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Headline No.64 第1回教化活動に関する懇談会開催―新宗連

妙智會教団の松枝教会長が講演

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 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)は9月30日午後、東京・代々木の妙智會教団本部で、同教団の松枝飛支子・九州教会長を講師に、第1回「教化活動に関する懇談会」を開催した。同懇談会は「教化活動の現状と課題」をテーマに、各教団の幹部が自らの経験を語り合い、意見を交換するなかから、相互に教化活動に資するものを学び合うことを趣旨としている。
 松枝氏は大学卒業後、間もなく結婚し、嫁ぎ先の環境の違いに戸惑い、やがて病気で倒れた。その際に介抱してくれた人が妙智會教団の会員であった縁で、同教団に入会した。「人間が好き」「みんなに明るく元気になってもらいたい」との思いで教えを広めることに努めたと述べ、九州地区を中心に、同教団の教勢拡大に大きく寄与した経緯を語った。
 出会う人は(過去世などから)縁がある人、苦手な人も自分と似ている部分があり反省のきっかけとなるなどと述べ、「縁のある人を素通りさせないで、しっかりと繋ぎとめ、一緒に教えを学んで行きたいという気持ちが大切」と語った。また、高い目標を持たせることの意義について、「出来るか出来ないかは後で決まること。まずはその気になってやってみることです」など、布教にあたっての心構えやポイントを、体験談を交え説明した。
 講演後、具体的な布教法などについて参加者と活発な質疑応答が交わされた。

第30回祈りの集い イタリア・アッシジで開催

60カ国の宗教代表者らが参加

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 「第30回世界宗教者平和のための祈りの集い」(主催=聖エジディオ共同体)が9月18日から20日まで、イタリア・アッシジで開催された。テーマは「平和への渇望―対話の宗教と文化」。日本をはじめ世界60カ国から宗教代表、社会運動家など500人余りが参加した。
 第30回祈りの集い開会式は18日午後、市内の「リリック劇場」でセルジョ・マッタレッア・イタリア大統領が臨席し行われた。あいさつに立った庭野日鑛立正佼成会会長は、貧困や紛争、頻発するテロなどに対して宗教者が自らを内省しつつ創造的な工夫を続けていく重要性を指摘した。
 19日から20日にかけて市内の教会などで、29の分科会が開かれた。テーマは貧困やテロなど、急速なグローバル化によって引き起こされている諸問題。その中で「アジアの宗教、対話、平和」分科会では宮本惠司妙智會教団法嗣がスピーチ。「ありがとうインターナショナル」の活動を説明しながら、妙智會教団の平和への取り組みを紹介した。
 20日夕、聖フランシスコ大聖堂広場で行われた閉会式にはフランシスコ教皇が出席。「今日、世界は平和を深く渇望している」、「宗教を信じるすべての人が『平和実践の職人』になっていくように」と訴えた。庭野光?立正佼成会次代会長が登壇。イタリア語で「平和宣言文」を発表し、フランシスコ教皇をはじめ各宗教代表が、同宣言文に署名。広場を埋め尽くした約3千人の参加者は、互いに握手を交わし、平和への新たな実践を誓い合った。

比叡山宗教サミット30周年記念「世界宗教者平和の祈りの集い」

日本宗教代表者会議が設立、発会式

 来年8月3、4日に開催する「比叡山宗教サミット30周年記念『世界宗教者平和の祈りの集い』」の運営母体となる日本宗教代表者会議の設立会議と発会式が10月5日午後、京都市左京区の国立京都国際会館で開催された。
 設立会議では、木ノ下寂俊天台宗宗務総長が呼びかけ人を代表してあいさつを行った後、常任委員会委員長に小串和夫神社本庁副総長、副委員長に黒住宗道黒住教副教主、運営委員長に山田匡男新宗連総局長、副委員長に和多靖之全日本仏教会総務部長を選任。また、開催趣意書を決定したほか、全体テーマを「今こそ平和のために協調を〜分裂と憎悪を乗り越えて」とした。
 役員の選出では、名誉議長に森川宏映天台座主、名誉顧問に出口紅大本教主、小峰一允全日本仏教会会長、高見三明日本カトリック司教協議会会長、北白川道久神社本庁統理、深田充啓新宗連名誉会長、庭野日鑛WCRP日本委員会会長、議長団に芳村正?教派神道連合会理事長、石上智康全日本仏教会理事長、植松誠日本キリスト教連合会委員長、田中恆清神社本庁総長、保積秀胤新宗連理事長を選出した。さらに事務総長に木ノ下天台宗宗務総長が就任したほか、顧問、相談役、監事なども選任した。
 会場を移しての発会式では、名誉議長に就任した森川天台座主が「他宗教との交流を活発にし、世界が平和になるよう祈り続けてまいりたい」とあいさつした。

熊本地震の状況と対応を報告

青九連ユースフォーラム2016 in かごしま

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 新日本宗教青年会九州連盟(青九連、岸和田誠委員長)は9月24、25日の2日間、鹿児島県霧島市の鹿児島自然ふれあいセンターで「九州一縁〜私たちから一歩を踏み出そう」をテーマに、「青九連ユースフォーラム2016 in かごしま」を開催した。
 24日午後に開会式。青九連鹿児島県委員会の加治屋里美委員長、新宗連鹿児島県協議会の西利晃議長のあいさつの後、班ごとに分かれて塗り箸作りを体験した。
 続いて、青九連熊本県委員会の吉村卓士委員長が自身の体験をもとに、熊本地震直後の状況を報告。震災直後の写真を紹介し、被害の大きさを説明した。そして、地震が起きたことで、「近所の人や家族との会話が増えた」「当たり前のことが当たり前ではない。感謝することが出来るようになった」などの気付きを披歴した。
 最後に、観光が復興の財源だとして、「熊本を復興させるためにも、皆さんも熊本に遊びに来てください」と参加者に呼びかけた。この後、班ごとに振り返りを行った。
 2日目は午前に松緑神道大和山、善隣教、パーフェクト リバティー教団(PL)、立正佼成会による教団別礼拝を行った。この後、霧島神宮を訪問し、本殿で正式参拝の後、客殿に移り、霧島神宮の慶光院利致宮司が講話を行った。

2016/10/13

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