宗教もしもし相談室
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Headline No.66 ACRP 創立40周年記念シンポ

暴力的過激主義の問題解決を

16.10.26/ACRP・40周年シンポジウム/梶山?.JPG
 世界宗教者平和会議(WCRP/Religions for Peace=RfP)日本委員会(日本委、庭野日鑛会長、杉谷義純理事長)は10月26日、京都市国際交流会館で、アジア宗教者平和会議(ACRP/RfP Asia)の創設40周年を記念したシンポジウムを開催した。
 ACRP40年の軌跡を振り返る映像の上映、ACRPの共同会長でWCRP日本委会長の庭野日鑛氏(立正佼成会会長)の開会あいさつに続き、基調講演を日本総合研究所会長の寺島実郎氏が行った。寺島氏はビジネスマンとして世界各国を訪れた実績を元に、さまざまな視点から今回のテーマを分析。その中で、「宗教対立を超えていくための唯一の方法は、相手の立場を認めること」と指摘し、宗教者の役割について「利害を超えたすべての人が、幸せになるための道を作り出すこと」、「多くの人、とりわけ若い人たちに、宗教の名による妥協なき殺りくがいかに愚かなことかということを強く語り続けてほしい」と述べた。
 この後、パネルトークと質疑を通し、「いかに宗教の名を使った暴力的過激主義応答するか」をテーマに、宗教者として暴力的過激主義にどう向き合い、何ができるのかを考えた。

熊本地震・第3次復興支援活動

今月から具体的準備始める―新宗連

 新宗連(保積秀胤理事長)は、第29期第2回理事会(10月18日開催)で新宗連国際救援金に基づく平成28年熊本地震・第3次復興支援活動計画を決定した。11月1日以降、現地で具体的準備を開始した。
 計画の第?項では「災害弱者ケアの研究と継続支援」として、「一般社団法人障害者がともに暮らせる地域創生館」(東俊裕代表理事)に救援金を寄託する。同法人は地震発生後、障害者に関係する約20団体の連携により発足した「被災地障害者センターくまもと」が前身。県下で暮らす約4万人の障害者の内、約半数が自治体や行政などから直接的な支援を受けられていない実情を踏まえ、家庭訪問や見守り支援など、地道な活動を続けてきた。
 活動の効率化、新たな地域生活支援の受け皿として一般社団法人を立ち上げ、11月中に始動する新たな活動拠点をはじめ、環境整備を進めている。新宗連ではその運営の資金的援助を行う。
 第?項では、被災地で活動する宗教者の後方支援を主としており、その一環として、震災後を懸命に生きる被災者を対象にしたラジオ番組「こころのハーフタイム」(30分)を11月12日から放送している。この放送は、西原村へのボランティア派遣でも協働した世界宗教者平和会議(WCRP日本委員会)と一緒に実施している。
 番組は毎回ゲスト出演する宗教者が、自身の体験や復興への取り組みなどを通じて学んだことや感じたことなどを語っていく内容。タイトル「こころのハーフタイム」は発災後の厳しい生活をサッカーの試合前半戦に例え、疲れをとり後半に備える「ハーフタイム」というコンセプトのもと、生活を生き抜くためのヒントや勇気を得てもらおうとのねらい。
 熊本市中央区の熊本シティエフエム(FM791)を通じて、熊本市を中心に熊本地震被災地域に放送される。毎月4回(内2回は再放送)。第2第4土曜日の午前10時から30分。再放送は第1、第3水曜日午後3時から。来年10月まで1年間54週で放送する予定。MCはラジオパーソナリティー経験があるWCRP日本委員会事務局の有路誠市郎氏が務める。
 

清掃奉仕で地域貢献

近江神社―小雨のなか心を込めて 滋賀県協

16.10.25滋賀県教団交流?.JPG
 新宗連滋賀県協議会(左藤滋光議長)は10月25日、近江神宮で、「清掃奉仕を通じて地域への貢献をはかり、各教団の交流をより一層深める」ことを目的に、「第12回教団交流会」を実施した。
 左藤滋光議長の開会あいさつの後、6人ごとにグループを作り、箒や熊手、ちりとりなどを手に、境内のゴミ拾い、落ち葉清掃を行った(写真)。小雨の降る肌寒い中であったが、参加者は厭(いと)うことなく、特に寄進札の立っている後ろ側など、普段目の届かない場所を心を込めて奉仕した。
 終了後、境内の勧学館で、グループごとに昼食を取り、交流を深めた。また、佐藤久忠近江神社宮司から、同神宮の由緒、歴史などの講話を聞いた。

和歌山城公園―身体を使った布施行 和歌山県協

16.10.30/和歌山県協・和歌山城清掃奉仕/梶山?.JPG
 新宗連和歌山県協議会(上田真佐江議長)は10月30日、和歌山城公園で清掃奉仕活動を行った。
 はじめに上田真佐江議長があいさつに立ち、「清掃奉仕をさせていただくことは体を使った布施です。ここに来られた方が気持ち良くなるよう、布施行をさせていただきましょう。そして大いに親睦を図ってください」と述べた。オリエンテーションを行い、9グループに分かれて約1時間半清掃奉仕を行った(写真)。
 参加者は、二ノ丸庭園、一の橋大手門跡周辺、東堀周辺の桃桜林、岡口門近くの桜林に分かれ、公園内の落ち葉などを掻き集め、次々とゴミ袋に入れていった。市が用意したゴミ袋、約150枚分のゴミを収集した。
 清掃後、グループごとで昼食をとりながらミーティングを行った。久しぶりに会ったり、一緒に清掃奉仕を行ったことで自然と会話が弾み、信仰体験や日頃の信仰活動の紹介、日常のことなどを語り合った。

2016/11/25

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