宗教もしもし相談室
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Headline No.67 日本の平和と国際貢献を考える

「現代社会と政治問題」講演会―政治委員会

16.12.10/政治委員会講演会?/Pデータ隈元.JPG
 新宗連政治委員会(宮本惠司委員長)は12月10日、東京都杉並区の立正佼成会・セレニティホールで「新安保法と自衛隊の海外派遣―日本の平和と国際貢献」をテーマに、第2回「現代社会と政治問題」講演会を開催した。
 一人目の講師は東京新聞論説兼編集委員の半田滋氏。半田氏は「安全保障関連法施行で変わる自衛隊―どうなる南スーダンPKO」と題して講演。新任務「駆け付け警護」「宿営地の共同防衛」について、マスコミに公開された10月の訓練の模様を写真スライドで紹介した。続いて南スーダンの現状を報告。「日本政府は安全との見解を示しているが、国連は情勢が流動化し治安状況は悪化しているとしており、完全に食い違っている」と指摘した。
 二人目の講師は名古屋大学大学院教授の中村登志哉氏。中村氏は「ドイツのグローバル化する国際関与と国内論議―日本との比較を視座に」と題して講演。中村氏は、ドイツは今後、利害調整役としてヨーロッパをリードし、国際貢献を果たそうとしていることを解説。「ドイツは敗戦国として戦前の失敗を踏まえ、いろいろ知恵を出しあって今の政策に落とし込んできた」「ドイツのケースを踏まえながら、揺らぎつつある国際社会の中で、日本はどのように国際貢献していくのか、共に考えていきたい」と締めくくった。

熊本で慰霊とボランティア

第4回(拡大)委員会―新宗連青年会

青年会・第4回拡大委員会
 新宗連青年会(岩渕明大委員長)は11月26日、熊本空港の会議室で「平成28年度第4回(拡大)委員会」を開催した。
 「ユースフォーラム2017」について青年会北関東連盟(青北関連)の小林秀光委員長が進捗状況を報告し、意見交換を行った後、2017年7月8、9日に開催することを承認した。
 続いて、「第50回『8・14式典』・終戦70年特別事業について審議した。また、「平成29年度事業方針・事業計画並びに予算」案についても審議。意見交換の後承認し、2月22日の新宗連理事会に上程することを申し合わせた。
 翌27日は早朝、熊本地震で崩落した阿蘇大橋正面に移動し、雨の降りしきる中、慰霊供養を行った。午前8時から、「西原村Rebornネットワーク」を直接的に支援している「被災地NGO恊働センター」のコーディネートにより、2組に分かれて、解体が決定している家屋からの家財道具の運び出しと、仮設住宅に移った人や家具を失った人のために大工とボランティア、住民が一緒に棚やタンスをつくるイベント形式の支援活動「木もくプロジェクト」の準備の手伝いを行った。

東日本大震災復興プロジェクトをテーマに

中部総支部・中部ゼミ

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 新宗連中部総支部(佐々木堯章会長)は11月28日、名古屋市の立正佼成会名古屋教会で「震災後のいままでとこれから―大槌刺し子プロジェクトを通して」をテーマに第37回中部ゼミを開催した。
 講師はNPO法人テラ・ルネッサンス創設者の鬼丸昌也氏。鬼丸氏は冒頭、「今の自分に何ができるか、それぞれ考えてほしい」と語り、震災後、復興支援活動を行うか葛藤があったこと、これまで支援してきたウガンダの人々からの応援があったことを紹介。刺し子プロジェクトの概要を説明した後、「思うこと、祈ること、関心を向けることが最も大切なことではないか」と聴衆に語りかけた。 

神道の「崇敬」と「信仰」とは

「国家神道」テーマに学習会―信教の自由委員会

 新宗連信教の自由委員会(本山一博委員長)は11月11日、東京・代々木の新宗連会館で学習会を開催した。講師は國學院大學神道文化学部准教授の松本久史氏。松本氏は「『神社対宗教』問題からみる大正・昭和初期の神社」をテーマに講演。通説的に「国家神道」は明治期より、「事実上の国教」としての役割を果たし、「国民精神を支配し、言論や信教の自由を抑圧してきたと考えられてきた」とされている点について、疑義を呈した。
 松本氏は「確かに、神社崇敬(神社を重んじること、敬意を払うこと)は満州事変以降、強制されたことは確かであるが、神社信仰が強制されたわけではない」と説明。戦前の神道を考えるときには、「『信仰』と『崇敬』を分けて考えなければならない」と主張した。

2016/12/26

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