第5回青少年育成セミナー―新宗連青年会
17日は、岩渕明大委員長の開会あいさつ、アイスブレイクを行った後、「心の病と青少年期における宗教の必要性」と題して、大和教団責任役員の萩原聡氏と思親会事務局長の内島康親氏が基調体験発表を行った。
18日は、ひきこもり支援相談士認定協議会の安達裕子氏が「社会における青年宗教者の役割〜『ひきこもり』の事例を通して」をテーマに講演を行った。
安達氏は「ひきこもり」をもたらす背景や要因、きっかけなどを解説。「ひきこもり」の人は緊張と不安に覆われており、生きようとする意欲がなく、人と接することが怖い。その一方で何とか外に出たいと思っている。相反する感情を同時に持つことにより、体が固まって動けずにひきこもりが続いてしまうメカニズムを説明した。また、そういった「ひきこもり」の人に対しては、安心でき、他人からの承認が受けられる居場所が必要であると説明した。
事例研修では、ひきこもりがちの生活を続けている男性を想定し、自分たちがどのような接し方をしていくべきかを各グループで話し合った。
宗教の社会貢献 認知度高まる
「第3回宗教団体の社会貢献活動に関する調査」シンポ―庭野平和財団
庭野平和財団(庭野浩士理事長)は12月1日、東京都杉並区の佼成図書館視聴覚ホールで、公開シンポジウム「『第3回宗教団体の社会貢献活動に関する調査』―宗教団体の社会貢献活動は『無関心』から評価へ変わったか?」を開催した。「宗教団体の社会貢献活動に関する調査」は、庭野平和財団が2008(平成20)年に財団設立30周年記念事業の一つとして、第1回調査を実施、以降4年ごとに実施してきた。
シンポは第1回調査から協力している國學院大學副学長の石井研士氏が調査結果を報告した。調査結果では、宗教団体の行う社会貢献活動を「知っている」が42.5%となり、今回初めて4割を超え、具体的な活動として教育機関の経営や児童福祉事業が挙げられた。
石井氏は調査全体の結果について、「宗教団体の社会貢献活動に対する認知・評価は上がっている」としながらも、「実際に行われている活動の状況に比べて認知は低い。宗教団体と一緒に活動しようという雰囲気も依然としてない。その理由を考えていくことが必要」と述べた。
2017/1/25
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