信仰や布教を共に考え語り合う
6日午後からの開会式では、主催者を代表して宮口弘道委員長がユースフォーラムの意義を説明。続いて、来賓を代表して新日本宗教団体連合会(新宗連)四国総支部の飛田貴義会長があいさつ、永易英志青四連委員長のあいさつの後、アイスブレイクで参加者同士が自己紹介。この後、千葉大学大学院教授の小林正弥氏が「新宗連白熱教室」を行った。
小林氏は架空の人物を例に参加者に質問。教団行事と職場の行事が重なった場合、どちらを選択するか、また教団の行事を選択する場合、正直に教団の行事のために休むと告げるか―など参加者は日常生活で出合うジレンマをはらんだ状況に対し賛否を示し(写真)、それぞれの考えを表明し合った。
翌7日は立正佼成会の佐藤剛史氏をファシリテーターに「ワールドカフェ」を実施。佐藤氏が前日の講義を踏まえ、「10年後、私たち(宗教)を取り巻く環境はどのように変化していくでしょうか」「その10年後、私たちはどのような存在でいたいですか」「そこに向けて私たちはどんな一歩を踏み出しますか」と質問を提示。参加者はグループ毎、またグループを移動しながらそれぞれの質問について議論を深めた。最後に自分にとっての「信仰する」ことの意味、また今後の行動についてグループ毎に発表した。
新宗連とWCRP日本委が共催
西日本豪雨犠牲者の追悼と鎮魂ならびに復興合同祈願祭
同祈願祭は、2018(平成30)年6月28日から7月8日にかけて西日本を中心に発生した集中豪雨での犠牲を追悼・慰霊し、鎮魂の誠を捧げるとともに、被災地の迅速な復興を祈願するもの。
三嶋神社で祈願祭を執行(写真)。修祓、献饌と祭主の和氣利雄宮司による祝詞奏上、玉串奉奠と神道形式による祭儀に続き、参列したイスラーム、円応教、黒住教、真言宗(四国臨床宗教師会)、崇教真光、善隣教、天台宗、中山身語正宗、立正佼成会の10教団が宗教宗派別に祈りを捧げた。
終了後、三嶋神社の和氣宮司があいさつ。水害に遭った当時から地域住民の尽力により三嶋神社が復興できたことに感謝した。そして何度水害に遭おうとも代々同地に神社が存在し地域の心の支え、拠り所となってきたことを語り伝え、「地域の皆さまと共に平穏無事な災害のない町を作っていきたい」と述べた。
続いて、WCRP日本委の西日本豪雨復興タスクフォース責任者で黒住教の黒住宗道教主があいさつ。西日本豪雨を象徴する場所での祈願祭執行の意義を述べ、「いつ起こるか分からない災害に対して備えることが残された私たちの宿題です」と締めくくった。
新理事長に岡田光央氏―日宗連
日本宗教連盟(日宗連、田中恆清理事長)は6月27日、東京・代々木の神社本庁で令和元年度第2回理事会を開催した。議長の田中恆清理事長が、令和元年度の文化庁長官表彰団体の候補者推薦や、令和元年度定時評議員会での平成30年度事業報告と決算書が承認されたことなどを報告した。この後、田中理事長から同日の理事会終結の時をもって理事長を辞任する旨が述べられ、引き続いて後任理事長の選定を審議。岡田光央理事(新宗連理事長)を満場一致で理事長に選定した。岡田新理事長はその役務に努めるとの抱負を述べた。
2019/7/26
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