慰霊・供養の誠を捧げ 誓い新たに
式典に先立ち、午後5時半から司会者が新宗連青年会の地方連盟メッセージを代読。午後6時、式典が開式。はじめに新宗連青年会の宮口弘道委員長が主催者あいさつに立ち、式典や全国から奉納された折鶴の意義を述べた上で、新宗連青年会が今年2月に派遣した「第9回沖縄慰霊平和使節団」で対馬丸記念館に訪問したことを報告。そこで、米潜水艦によって沈められた対馬丸に乗船していた子供の遺族から、平和な時代を作るには「思いやり」も大切だが、「『思い合い』という心がさらに大切なこと」と教えられたエピソードを披歴。「『思い合い』とはまさに、人と人と人とが理解し合い、信頼し合い、助け合うこと」と述べ、「思い合い」の世界を築くために「世界平和」と「絶対非戦」の誓いを新たにし、「すべてのいのちを尊ぶ世界」の実現に向けて祈りを捧げると決意を表明した。
続いて、新宗連を代表し、岡田光央理事長があいさつ。新宗連が世界恒久平和を目指し、「絶対非戦」を掲げて活動を続けてきたことに触れ、「争いの無い平和な世の中を築き上げるために、宗門宗派を超えた宗教協力が必要」であり、「この崇高なる理念の実践こそが、戦争で犠牲になられた方々に対して、今を生きる私たちができる真の慰霊供養になる」との確信を述べた。
そして、イスラエル軍の攻撃により、娘を亡くしたパレスチナ人医師との出会いを語り、「厳しき現実に直面しても尚、責めず、裁かず、赦(ゆる)す想念を実践した人がここに存在」したと称え、参列者にも「赦す心」を起こした上で、戦争犠牲者の平安を祈るよう呼び掛けた。
学び、祈り続けることの大切さを訴える
「平和へのメッセージ」を、妙智會教団の青年代表が発表。先の大戦中、日本での空襲に怯える人たち、戦地に赴いた人たち、家族を戦地に見送った人たちの苦しみ、思いを語り、沖縄戦のような「悲しみを二度と繰り返してはいけない」と述べた。そのために「相手を知るということ」「過去を知って同じ過ちを繰り返さないようにすること」が大事であると訴え、「学び、祈り続けていくことの大切さ」を新宗連で学んだと披歴した。と世界の平和を心から祈り、頂いている命を大切にし、一生懸命生きること」を誓った。
メッセージ発表後、宮口委員長の先導により、参列者全員で 「平和の祈り」を行い、戦争犠牲者の慰霊と世界平和の実現を願い、黙祷を行った(写真左)。
2019/8/28
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