宗教もしもし相談室
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Headline No.104 次世代育成の課題を考える―新宗連青年会

第8回青少年育成セミナー

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 新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮口弘道委員長)は11月10日午前9時から、愛知県名古屋市の立正佼成会名古屋教会で「第8回青少年育成セミナー」を開催。
 セミナーは受け入れの立正佼成会名古屋教会の秀島康郎教会長のあいさつの後、新宗連本部の隈元正樹事務局員が「次世代への教えの継承―社会・家族の変化と新宗教」をテーマに基調発題を行った。
 隈元事務局員は、現代日本の少子高齢化の現状を国勢調査などのデータを示しながら紹介。社会の中で働き世代が多く、経済的に支えられる子どもや高齢者が少ない状態で、余力分が経済をはじめ好循環を生み出す「人口ボーナス」から、その逆に、高齢者を支え現状を維持することで精一杯になる「人口オーナス(負担)」への転換があったことを解説、新宗教教団にも同様な傾向が見られるのではないかと指摘した。
 また、家族の変化について、かつて日本社会において最も多かった「核家族・標準世帯」(働く父、専業主婦、子ども2人)という構成が激減したことを指摘し、戦後家族の変化として、農林漁業(家族経営)からサラリーマンへ、サラリーマン家庭では専業主婦から共働き世帯へ、さらに家族の個人化、離婚・生涯未婚の増加などと整理した。
 これに対して、新宗教の抱えている課題は、少なくなっている専業主婦層の活動力への過度な依存やそれに照準を合わせた教えが、現状に合わなくなっている面があるのではないかと示唆。「次世代育成について家庭内の信仰継承にこだわり過ぎないこと、いわゆる信仰2世3世についても、信仰初代と考えた方がよい」との考えを示した。
 これを受け、小グループに分かれ話し合いを行った。感想発表では「時代の変化やニーズの多様化に対応するため、伝える側も引き出しを増やし、一つのやり方に固執しないことなどの意見が出された(写真)
 最後に西由江副委員長が総括を述べた。

長野市で災害ボランティア―新宗連近畿総支部

VOWSは郡山市へ派遣継続

19.11.11-13/修正)近畿総支部・第1次長野ボランティア?/橋本・被災家屋とりんご畑の間に堆積した土砂を除去.jpg
 新日本宗教団体連合会(新宗連)近畿総支部(藤井庸佐会長)は11月11〜13日にかけて、長野県長野市で第1次長野県災害ボランティアの救援活動を行った。参加者は円応教と大慧會教団、立正佼成会の3教団から50人。今回の派遣は新宗連の国際救援金の支援金が寄託されているほか、兵庫県の令和元年台風19号災害に係る「大規模災害ボランティア活動応援プロジェクト」助成も受けている。
 近畿総支部は、長野市社会福祉協議会が中心となり活動する長野市北部ボランティアセンター(VC、別称:りんごサテライト)を通じて2日間、ボランティア活動にあたった。このVCでは平日900人前後、週末2300人ほどが活動を行っている(11月現在)。
 11日に移動し、12日午前9時頃、ボランティアは長野市北部VCに集合し、作業現場が決まった後、各現場で午後3時まで休憩を挟みながら、土砂搔き出しや屋内片付け、土壁はがし、被災家屋の片付け、側溝の復旧などの作業に従事した。翌13日も午前9時頃、VCに集合し、午前11時まで前日と同様の作業にあたった(写真)

 また、新宗連青年会は台風15号・19号・21号の災害復興支援として、世界宗教者平和会議日本委員会(WCRP日本委)と協働によるVOWS(Volunteers of WCRP&SYL)ボランティアの募集と派遣を行っている。11月16・17日と23日には福島県郡山市で浸水家屋の家具の運び出し・清掃、泥掻き出しなどの作業に従事した。

ローマ教皇 38年ぶりに来日

長崎、広島、東京でミサや集い

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5万人が参加した東京ドームでのミサ
 ローマ・カトリックの第266代教皇フランシスコ(82)が11月23日、来日した。ローマ教皇の来日は1981(昭和56)年のヨハネ・パウロ?世以来、38年ぶり、二度目となる。
 教皇フランシスコの来日のテーマは「すべてのいのちを守るため―PROTECT ALL LIFE」。24日に長崎爆心地公園で「核兵器に関するメッセージ」を発表、広島平和記念公園での「平和のための集い」、25日は東京ドームでミサ(写真)を行うなど諸行事に参列した。主な行事には岡田光央新宗連理事長はじめ、日本宗教界から多くの代表者が参列した。

2019/11/27

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