宗教もしもし相談室
宗教に関する各種の疑問やトラブルに対する電話相談室です。

Headline No.125  ユースフォーラム2022ー新宗連青年会

 東日本大震災から11年 被災地から感謝と経験を発信
 新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰克委員長)は7月3日午後、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の主会場とオンライン併用により、「それでも いまを 生きる―be with you」をメーンテーマに、「ユースフォーラム2022」を開催した。
 はじめに新宗連青年会の宮本泰克委員長があいさつ。「全国の新宗連加盟教団の青年が一堂に集う『出会い・啓発・学習』の場として、教団・教義の違う青年同士がテーマに基づいて語り合うことで、お互いを高め合う場となっている」と、ユースフォーラムの意義を伝えた。
 続いて青東北連の委員長が、メーンテーマに込めた思いを紹介。「11年前の東日本大震災では、日本全国、世界中からたくさんの支援や励まし、そして祈りをいただいた。そのおかげで、絶望の中から、また前を向いて生きていこうと、人の思いが集まる街になった。皆様に感謝を伝え、私たちの経験を、この地から発信していきたい」と語った。
 この後、福島県、宮城県で被災した4人の加盟教団の青年が、震災体験を語った。この中で、それぞれのエピソードとともに「被災直後は信仰について思い浮かべる余裕もなかったが、少し落ち着いたら、無事や嬉しいことを感謝したり、荒れそうな自分を戒めることができた」「今回、お話をする機会をいただき、あらためて、当時のことを笑って話せるくらいまで回復できたのかなと思った」などと語られた。
 
復興祈願式典での献花
休憩の後、プロのバイオリニストである加盟教団青年が、慰霊、鎮魂の思いを込めた演奏を披露した。この後、オンライン参加者は、ブレイクアウトルームに分かれ、振り返り、分かち合いを行った。
 最後にカメラは主会場から近くの名取市震災メモリアル公園へ移動し、「東日本大震災犠牲者慰霊並びに復興祈願式典」を執り行った(写真)。
 なお、当日午前には、新宗連青年会の宮本委員長と岡野孝行副委員長ら現地を訪れた代表者らが、現地青年の案内により、被災地の視察を行った。

 新宗連結成70周年記念事業自然災害犠牲者慰霊
 東日本大震災供養会 保積敬子教祖が「祈り」捧げる

保積教祖(中央)による教派別の祈り
 新宗連は7月8日、結成70周年記念事業自然災害犠牲者慰霊供養として、いわき市江名港での「東日本大震災物故者慰霊洋上供養会〜復興への祈り」において、新宗連を代表して大和教の保積敬子教祖(新宗連評議員・東北総支部副会長)が「慰霊と鎮魂の祈り」を奏上した。
 同供養会は、毎年、福島県協議会(新井利昌議長)が参画して今年で11回目。当日は晴天ながら強風のため、洋上(船上)供養ではなく、港(陸上)での式典形式で執り行った。はじめに賛同者を代表し、カトリックさいたま教区の山野内倫昭司教があいさつ。続いて保積教祖が「慰霊と鎮魂の祈り」を奏上し、全員で黙祷を捧げた。この後、山野内司教、天台宗会津薬師寺の筒井叡觀住職、立正佼成会平教会の橋秀典教会長、保積教祖(写真、中央)の順で教宗派別に祈りを捧げた。
 式典終了後、物故者の名前を記した水溶性の供養紙を参列者一人ひとりが海に撒き、御霊の平安と被災地の復興を祈願した。

2022/9/5

ページの先頭へ