宗教もしもし相談室
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靖国神社参拝等に関する意見書

平成21年8月12日 
内閣総理大臣
  麻生 太郎 殿
                            新日本宗教団体連合会
                               信教の自由委員会

拝 啓 麻生総理におかれましては日々ご清祥の趣、大慶に存じます。
本年もまた、終戦記念の日がめぐってまいりました。64年前、わが国は他国との闘いの日々に終止符を打ち、今日に至る平和と繁栄を築いてまいりました。今、私たちの享受する平安は、戦争によって傷つき斃れた方々を礎として築かれたものといえます。その意味からも犠牲となられた方々を悼み、追悼することは大変意義あることと存じます。しかし、政府が特定の宗教と深く関わった形でこうした行為を行うことは憲法に反することと思料いたします。
新日本宗教団体連合会(新宗連)は、昭和26年の結成以来今日まで、「宗教協力」による人類の福祉と世界平和に貢献することを目的として活動を展開しております。その新宗連の活動を支えている理念は、日本国憲法に謳われた「基本的人権」と「平和主義」の精神であり、とりわけ「信教の自由」と、これと密接不可分な「政教分離」の原則であります。先の戦争の反省から生まれたこれらの規定は確固としたものとして守り続けていかなければならないと存じます。
政府におかれましては「信教の自由」と「政教分離」の原則を遵守され、閣僚等の靖国神社への「公式参拝」等については、厳に慎んでいただきますよう、あらためてお願い申し上げる次第でございます。
合 掌

2009/8/12

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