宗教もしもし相談室
宗教に関する各種の疑問やトラブルに対する電話相談室です。

靖国神社参拝等に関する意見書

                                      平成19年8月9日
内閣総理大臣
安倍 晋三 殿
                               新宗連信教の自由委員会
                                       委員長 御木 優

靖国神社参拝等に関する意見書

残暑の候、安倍総理におかれましてはますますご清祥の趣、大慶至極に存じます。参議院選挙というひとつの区切りを終え、また新たな課題に取り組まれておられることと存じます。
 さて、本年もまた終戦記念日が間近となり、靖国神社への首相をはじめ閣僚等の参拝が注目されるところでございます。「公式参拝」など、特定宗教への関与は、憲法20条の「政教分離」の原則に反するものであります。毎年申し上げているところではございますが、総理はじめ各閣僚におかれましては十分にご配慮いただきたいとお願い申し上げます。
 総理は、総理ご就任前から、ご自身の靖国神社への参拝について「参拝する、しないということについては申し上げない」とされておられますが、神社への参拝について、個人の内心の発露としての行為であると考えれば、当然のことであると思います。
 特定宗教施設への政府の関与は厳に慎むべきことであります。憲法に定められる「信教の自由」と「政教分離」の規定は、自由と人権の根幹をなすものと存じます。かつての戦争の大いなる反省のもとに定められた、この規定を充分に尊重されますことをここにあらためてお願い申し上げる次第でございます。
合掌

2007/8/9

ページの先頭へ