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靖国神社参拝等に関する意見書

                                  平成18年8月9日
内閣総理大臣
小泉純一郎 殿
                                 新宗連信教の自由委員会
                                        委員長 御木 優

盛夏の候、小泉総理におかれましてはますますご清祥の趣、大慶至極に存じます。5年間にわたり国政の舵取りにご尽力をたまわりましたこと厚く敬意を表するしだいでございます。
 さて、本年もまた終戦記念日も間近となり、靖国神社への首相をはじめ閣僚等の参拝が取りざたされておりますが、「公式参拝」など、特定宗教への関与は、憲法20条の「政教分離」の原則に反するものであります。総理はじめ各閣僚におかれましては十分にご配慮いただきたいとお願い申し上げます。
 さらに、このところ、一部閣僚の方が、「靖国神社の特殊法人化」、「A級戦犯の分祀」に言及されることがありますが、このことについても甚だ遺憾なことと存じております。
現に宗教法人として存立する宗教施設のあり方について、政府が干渉する事は、これまた、「政教分離」規定に違反するものであり、神社の宗教的根幹に関わる、ご祭神のお祀のあり方について論及することもまた、「信教の自由」「政教分離」の原則に照らし、現に慎むべき行為と存じます。総理に置かれましては、その点を充分にご配慮の上、内閣の運営にあたられますようお願い申し上げます。
 憲法に定められる「信教の自由」と「政教分離」の規定は、自由と人権の根幹をなすものと存じます。政府におかれましては、かつての戦争の大いなる反省のもとに規定された、この規定を充分に尊重されますことをここにあらためてお願い申し上げるしだいでございます。
合掌

2006/8/9

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