さる3月11日に発生した巨大地震は、ここ石巻市をはじめ、岩手県・宮城県・福島県など多くの地域に甚大な被害をもたらしました。地震の直後に発生した火災により、住み慣れた故郷が炎に包まれ、家族や友人とも引き離されてしまった皆さま方の苦しみと悲しみは、どんなにか深かったことでしょうか。
また、黒い濁流となり襲いかかる大津波はどれほどか恐ろしかったことでしょうか。

私たちはこの惨憺たる光景を決して忘れることはできません。
3月11日、石巻市では夕方から雪も降り出しました。電気も暖房もない中、漆黒の闇と氷点下に達する寒さの中で、家族や親しい人たちと最後の言葉を交わすこともなく亡くなられた皆さま方の苦しさ、無念さを思うとき、今なお胸が押しつぶされる思いがいたします。

大震災の発生から早くも半年余が過ぎようとしております。多くの団体やボランティアによる懸命の救援活動、善意の結集により、ようやく復興への兆しが見えてまいりました。しかし、その道のりは果てしなく、困難の多いものであることは申すまでもありません。
また、福島第一原子力発電所の事故により、突然、多くの住民が故郷を離れざるを得ない状況となった福島県では、今なお多くの人々が避難生活を余儀なくされています。
私たちは、今回の大震災を千年に一度の大災害として終わらせるのではなく、一人ひとりが現代を生きる宗教者としてより多くのことに気づき、学び、行動する、その大きな教訓としてまいります。そのことが、地震、火災、津波で犠牲となられた皆さま方の「いのち」を次の世代に伝えていく働きの一端になるものと確信いたします。

そして、皆さま方がこよなく愛された故郷がかつての姿を取り戻すとともに、町々に人々の働く喜びと笑顔がひろがり、明るい声が響きわたる日が一日も早く訪れるよう、日々祈り続けてまいります。
私たち新日本宗教団体連合会は、今年、結成60周年を迎え、新日本宗教青年会連盟は結成50周年を迎えます。私たちは、宗教団体相互の協力と実践、祈りと行動をもって、真に「すべてのいのちを尊ぶ世界」の実現に向けて努力していくことを、改めてここにお誓い申し上げ、「東日本大震災犠牲者慰霊並びに復興祈念の言葉」といたします。
2011/9/20
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