宗教もしもし相談室
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東日本大震災慰霊祭並びに復興祈念の言葉/岡野聖法理事長

 東日本大震災により犠牲となられた方々の御霊に、謹んで哀悼の誠をお捧げ申し上げます。
 さる3月11日に発生した巨大地震は、ここ石巻市をはじめ、岩手県・宮城県・福島県など多くの地域に甚大な被害をもたらしました。地震の直後に発生した火災により、住み慣れた故郷が炎に包まれ、家族や友人とも引き離されてしまった皆さま方の苦しみと悲しみは、どんなにか深かったことでしょうか。
 また、黒い濁流となり襲いかかる大津波はどれほどか恐ろしかったことでしょうか。
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 船や車、田畑や街並みをも呑み込み、家々をつぎつぎと引き裂いていった大津波から、懸命に逃れようとされた皆さま方のお姿を想うと居たたまれない思いがします。
 私たちはこの惨憺たる光景を決して忘れることはできません。
 3月11日、石巻市では夕方から雪も降り出しました。電気も暖房もない中、漆黒の闇と氷点下に達する寒さの中で、家族や親しい人たちと最後の言葉を交わすこともなく亡くなられた皆さま方の苦しさ、無念さを思うとき、今なお胸が押しつぶされる思いがいたします。
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 新日本宗教団体連合会に加盟する各教団は、大震災の発生以来、犠牲となられた方々の慰霊・供養とともに、被災地の一日も早い復興を祈願してまいりました。私たちは今回の大震災の惨劇を忘れることなく、これからも皆さま方の御霊の平安と遺族の方々の安心、被災各地の早期復興を祈り続け、支援の輪を広げてまいります。
 大震災の発生から早くも半年余が過ぎようとしております。多くの団体やボランティアによる懸命の救援活動、善意の結集により、ようやく復興への兆しが見えてまいりました。しかし、その道のりは果てしなく、困難の多いものであることは申すまでもありません。
 また、福島第一原子力発電所の事故により、突然、多くの住民が故郷を離れざるを得ない状況となった福島県では、今なお多くの人々が避難生活を余儀なくされています。
 私たちは、今回の大震災を千年に一度の大災害として終わらせるのではなく、一人ひとりが現代を生きる宗教者としてより多くのことに気づき、学び、行動する、その大きな教訓としてまいります。そのことが、地震、火災、津波で犠牲となられた皆さま方の「いのち」を次の世代に伝えていく働きの一端になるものと確信いたします。
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 岩手、宮城、福島の各被災地は、これから実りの秋を迎えようとしています。一日も早く三陸の海が再び、豊かな恵みを人々にもたらす海となりますことを、また、緑なす相馬の大地では、若駒の群れが広大な原野を自由に駆け巡ることができることを心より念願申し上げます。
 そして、皆さま方がこよなく愛された故郷がかつての姿を取り戻すとともに、町々に人々の働く喜びと笑顔がひろがり、明るい声が響きわたる日が一日も早く訪れるよう、日々祈り続けてまいります。
 私たち新日本宗教団体連合会は、今年、結成60周年を迎え、新日本宗教青年会連盟は結成50周年を迎えます。私たちは、宗教団体相互の協力と実践、祈りと行動をもって、真に「すべてのいのちを尊ぶ世界」の実現に向けて努力していくことを、改めてここにお誓い申し上げ、「東日本大震災犠牲者慰霊並びに復興祈念の言葉」といたします。

2011/9/20

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