宗教もしもし相談室
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Headline No.8 宗教協力に果たした業績振り返る

新宗連顧問 大石秀典師を偲ぶ会

13.10.17/大石師偲ぶ会?主催者挨拶/栗山.jpg
 新日本宗教団体連合会(新宗連、岡野聖法理事長)は10月17日、東京・西新宿のホテルで、「新宗連顧問 大石秀典師を偲ぶ会」を催した。偲ぶ会は、今年10月22日が大石秀典師(1903〜1996)の没後17年にあたることから企画されたもの。
 黙祷を捧げた後、大石師の業績紹介と新宗連顧問当時のインタビュー(1991)などで構成したビデオを上映した。
 主催者を代表し、岡野理事長があいさつ。大石顧問が1951(昭和26)年の新宗連結成とともに初代事務局長に就任、専務理事、顧問を務めた経歴を紹介。「約半世紀にわたり新宗連活動の礎をお築きくださいました」と述べた。
 さらに戦後日本において、宗教の交互理解と協力を呼びかけ、国際宗教研究所の設立(1951)、第1回世界宗教者平和会議の開催(1970)、現代における宗教の役割研究会(コルモス)発足(1971)などに関わった経歴を振り返り、「社会における宗教者の働きと宗教協力による世界平和への可能性を確信し、自ら実践された信念の方」と讃えた。
 この後、芳村正?日本宗教連盟理事の発声による献杯をはさみ、「偲ぶ言葉」を庭野日鑛顧問、新井三知夫顧問、星野英紀国際研究所理事長、佐々木正典コルモス事務局長、杉谷義純WCRP日本委員会理事長、峯岸正典曹洞宗長楽寺住職、島薗進国際宗教研究所所長が述べ、それぞれ故人との思い出や業績の一端を紹介しつつ遺徳を偲んだ。閉会の謝辞を保積秀胤副理事長が述べ、「大石先生の生きざまを心にしっかりと受け止め、これからも新宗連だからこそできる、世のため人のため、貢献の道を模索していきたい」と結んだ。

若者への布教を考える―北陸総支部 学習会

13.10.18/北陸総支部学習会/武藤?.JPG
 新宗連北陸総支部(阿部記代子会長)は10月18日午後1時から、石川県金沢市の立正佼成会金沢教会で学習会を開催した。講師は、慶応義塾大学准教授の樫尾直樹氏。テーマは「祖先崇拝のゆくえ―現代社会で求められる宗教性」。
 樫尾氏は、祖先崇拝は「いのちのつながりを実感する、唯一の伝統的な宗教文化装置」としながら、「祖先」が若者にとっては「リアル」ではなくなってきている現実を指摘。また、現代人の多くが問題や苦難に直面した時に、「祖先崇拝を含む宗教にその解決を求めない」と説明した。
 その上で、次世代を担う若者への布教の仕方について自身の考えを披歴した。宗教団体や宗教的なものから距離を取る傾向がある一方、霊性文化(スピリチュアリティ)には関心を示すことや、趣味に多くの時間を割くことなど、若者の傾向や生活様式を説明した。さらにアメリカなどで坐禅が心を落ち着けるための技法(趣味)として受容されていることを踏まえ、瞑想(坐禅や唱題といった身体実践)を、宗教への導入(技法・趣味)として、若者に広めていくことを提案した。
 一方、宗教は技法や趣味としてのみあるのではなく、「死に向き合い、死と死後について語るのは宗教だけ」とも指摘。「宗教者が死後を含んだ自らの世界観を鍛え、他者に伝えることが大切」と述べ、そうすることで祖先崇拝のゆくえも、宗教の今後も「自ずとはっきりしてくるのではないか」と締めくくった。

新「御神殿」が竣工 厳かに奉告祭―大和教

13.10.19/大和教・神殿竣工式?斎主祝詞/栗山.jpg
 大和教(保積敬子教祖)は3年の歳月をかけた新「御神殿」がこのほど竣工し、10月19日午前11時から、宮城県塩釜市の本庁で「御神殿御造営竣工奉告祭」を斎行した。
 新神殿は、老朽化した旧神殿を2005(平成17)年10月に解体し、10年9月に地鎮祭を執行して工事に着手したものの、翌年3月の東日本大震災により中断。12年9月に工事再開のための地鎮祭を執行し、同年12月の立柱祭、今年3月の上棟式を経て、10月19日の竣工祭奉告祭を迎えた。神殿造営と併せて社務所も新築された。
 19日は晴天に恵まれ、多くの来賓、信徒らが参列した。午前11時、斎主の保積敬子教祖、保積昌夫管長と斎員らが入殿。修祓、斎主一拝の儀、「御扉」開扉、神饌が供された後、斎主が厳かに奉告祭祝詞を奏上した。
 この後、塩釜市内のホテルで祝宴式が催された。はじめに、保積教祖が、土井建築設計と松井建設、斉藤建業に感謝状を授与。御神殿御造営建設委員会の矢部勇委員長があいさつ。東日本大震災を経て竣工に至った経過報告と竣工した喜びを語った。
来賓祝辞は、緒方久信出羽三山神社宮司と岡野聖法新日本宗教団体連合会(新宗連)理事長が行い、神殿竣工を祝う言葉を述べた。岡野理事長は、保積教祖が新宗連評議員、東北総支部副会長、宮城県協議会副議長を務め、「日本の宗教協力活動、東北の宗教文化の発展のため尽力されておられます」と紹介した。
 続いて保積教祖があいさつ。「皆さまのご支援、信徒一人ひとりのご奉賛によりまして、立派に御神殿が完成いたしました」と感慨を語り、あらためて工事関係者と協力者らに謝辞を述べた。
 この後、保積秀胤大和教団教主が乾杯の発声に立ち、父である保積謙光開祖、妹の保積敬子教祖との親・兄妹の思い出を披歴。神殿竣工と大和教の弥栄を願い、祝杯を上げた。
 奉告祭には、本山一博新宗連理事、佐藤重忠同宮城県協議会議長らも参列した。

2013/10/25

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