万雷の拍手の中、本山博宮司夫妻が入場。来賓を代表して、本山宮司と親交のある京セラ株式会社名誉会長の稲森和夫氏が祝辞を述べた。
スライドで、魂の実在を科学的に証明しようとしてきた本山宮司の業績・研究を振り返った後、新日本宗教団体連合会(新宗連)理事長の岡野聖法解脱会法主の発声で乾杯、祝宴へと移った。
祝辞では立正佼成会広島教会長の鈴木孝太郎氏が、新宗連の活動が機縁となり、かつて新宗連理事を務めていた本山宮司と出会ったこと、また直接会う前から本山宮司の著作に親しんでいたことなどを披歴。また、盂蘭盆会に本山宮司を招き、指導を受けた思い出などを語った。
あいさつに立った本山宮司はこれまでの歩みを振り返り、特に兵庫県加東市にある光明寺で山伏の霊によって金縛りを受けた体験が「超感覚的な世界、魂の世界はあるのだと実感」させるきっかけとなったと語った。また、祝う会に多くの人が集まってくれたことに感謝を述べ、世界中を回り講演することができたのは「奥さんのおかげ」と、締めくくった。
「死生学と生命倫理」テーマに 宗教的視点からのシンポも
日本生命倫理学会年次大会
その中で、1日午後には公募シンポジウム「宗教の死生観から問う現代日本の生命倫理問題」が開かれた。同シンポは、日本人の死生観の基層にある宗教的死生観を考えるもので、諸宗教教団の研究機関メンバーで構成する教団附置研究所懇話会が公募し実現。シンポの発表者3氏は、いずれも同懇話会のメンバー。
シンポでは、宗教情報センター研究員の藤山みどり氏が「出生前診断をめぐる宗教的死生観と宗教の役割」、浄土宗総合研究所研究員の吉田淳雄氏は「終末期医療における『事前指示』と宗教的死生観」、天理大学おやさと研究所教授の金子昭氏は「再生医療を考える―宗教的死生観及び宗教生命倫理の視座」をテーマに、宗教的視点を交えた分析と問題提起を行った。
質疑では、仏教の穢れ観や民俗的死生観とは何かなどを問う質問が続いた。
大会では、東日本大震災の原発事故による低線量被曝の問題や、被災地を観光化するダークツーリズムの是非を問うシンポも催された。
秘密保護法廃案を訴え宗教者らも行動
STOP!「秘密保護法」大集会
集会後、参加者らは国会方面と、銀座方面に分かれて同法廃案請願パレード。宗教者らは「国民の目・耳・口をふさぐ特定秘密保護法案反対」などプラカードを掲げ行進した。国会前に到着したパレード隊は首相官邸前、国会議事堂前などに陣取り、深夜までシュプレヒコールを上げ続けた。
同日の集会に参加した宗教者らは5日午後、衆議院第2議員会館で緊急集会を開き、「戦争する国を目指す秘密保護法案に反対し、いのちを守ろう」とのアピールを表明。さらに同法可決後の7日午後には、渋谷駅前で強行採決に抗議する緊急街頭祈念を行った。日本山妙法寺僧侶の武田隆雄氏は「私たちの団扇太鼓やお題目、お念仏を示威行動としてテロ行為とみなすならば、信教の自由の侵害、人権侵害となる。秘密保護法案を廃案にするまで諦めない」と語った。
2013/12/8
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