宗教もしもし相談室
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Headline No.25 総理・閣僚の靖国神社「公式参拝」で意見書提出

信教の自由委員会

竹下本部長と意見交換を行う本山委員長
 新宗連信教の自由委員会(信教委、本山一博委員長)は8月5日午後、安倍晋三総理宛てに「靖国神社の『公式参拝』等に関する意見書」を提出した。
 意見書は、総理はじめ閣僚が靖国神社に「『公式参拝』という形で関わることは、憲法に定める『信教の自由』と『政教分離』に違背するもの」と指摘し、公式参拝を厳に慎むよう訴えている。
 そして信教の自由・政教分離の両規定は、近代国家における基本的人権の根幹をなすものであること、総理及び閣僚の靖国神社「公式参拝」は「戦争犠牲者の慰霊という純宗教行為に対する政治判断であり、『信教の自由』と『政教分離』への深刻な侵害であると深く危惧する」と訴えている。
 意見書は5日午後、本山一博信教委委員長が東京・永田町の自民党本部を訪ね、竹下亘自民党組織本部長に手渡した。意見書は、竹下本部長を通して安倍首相に提出された。

宗教を超え行動を起こし続ける

比叡山宗教サミット27周年「世界平和祈りの集い」

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 比叡山宗教サミット27周年を記念する「世界平和祈りの集い」(天台宗国際平和宗教協力協会など主催)が8月4日午後3時から、大津市の天台宗総本山比叡山延暦寺「一隅を照らす会館」前の「祈りの広場」で執り行われ、国内外の諸宗教代表者約1000人が参集した。
 半田孝淳天台座主が「平和祈願文」を読み上げ、国内外で起きている平和と逆行する事象に言及。「自然への畏敬や配慮を欠き、放逸に過ぎる人間の欲望がこの危機を招いたことを真剣に受け止めて、今こそすべての人々がお互いに助け合い、手を取り、喜び合える日が来るように、宗教を越えて行動を起こし続け、叡智を持って対処すべきときを迎えています」と述べた。そして、恒久平和の実現に向け、一層努力することを誓願した。
 仏教、キリスト教、イスラーム、神道、教派神道、新宗連など国内各宗派、団体の代表者と海外からの宗教者12人が登壇。午後3時半、「世界平和の鐘」が青少年代表によって打ち鳴らされ、参列者全員で黙祷による「平和の祈り」を捧げた。
 ローマ教皇庁諸宗教対話評議会議長、ジャン=ルイ・トーラン枢機卿、世界仏教徒連盟(WFB)パン・ワナメティー会長から送られたメッセージが披露され、子どもたちから「平和」への思いの発表があった。
 続いて、子どもたちからの「平和」への思いを受け、神社本庁の田中恆清総長が応答。継続した宗教者の協力と結束が必要であることを強調した。最後に27年前に発表した「比叡山メッセージ」の朗読、「平和の合い言葉」を全員で唱和し、隣人同士で握手を交わし閉会した。

32回目の世界戦没殉難者追悼・平和祈願式典

三浦半島宗教者平和会議

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 三浦半島宗教者平和会議(土田宗英議長)は、7月26日午前9時半から、横須賀市文化会館ホールで「世界戦没殉難者追悼・平和祈願式典」を執り行った。神奈川県三浦市、横須賀市などの宗教者、宗教団体の代表者と会員、信徒ら、約100人が参列した。
 毎年恒例となった同式典は今回で32回目を迎え、昨年に引き続き東日本大震災物故者慰霊を併せて行った。
 鎌倉流ご詠歌講満願寺支部の奏者8人がホール正面に特設された祭壇前に進み、「天地のめぐみ」を詠唱。続いて春日神社、八幡神社の神職が「清祓い」「降神」「献饌」の儀を行った。
 「平和の鐘」がつかれ全員で黙祷。幼少年代表16人による献花で祭壇を荘厳した後、神道、キリスト教、仏教、新宗教教団などの代表者がそれぞれの礼拝様式で「祈り」を捧げた。祝詞奏上や読経供養の中、来賓、遺族らが順次、祭壇前に進み献花した。
 来賓を代表して吉田英男三浦市長、小泉進次郎衆議院議員が挨拶した後、高橋龍弘実行委員長(日蓮宗・栄林寺住職)が祭壇前に進み、「平和への誓い」を読み上げた。「戦後69年が経ち、戦争の記憶がどのように残っているか解りませんが」と述べた上で、世界中で繰り広げられる紛争やテロ、人種差別、貧困問題の犠牲者に思いを馳せ「私たちは、世界のすべての人々が、争いの無い平和な世界の実現に向けて『創造と努力』を惜しまぬ事をここに誓います」と結んだ。引き続き、全員で「祈りのことば」を唱和、「平和の鐘」の音に合わせ黙祷による祈りを捧げ式典を終了した。

2014/8/8

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