平成28年度新宗連全国総会・理事会
拉致問題家族会と調査会の代表が講演
会員総会・学習会
開会にあたり、山田匡男総局長が、これまでの新宗連の同問題への取り組みを紹介。新宗連は2008(平成20)年10月と10(同22)年9月、拉致被害者・横田めぐみさんの両親である横田滋、早紀江夫妻を招き、講演を開催した。また同年7月から「北朝鮮による日本人拉致被害者の即時帰国を求める署名」を開始。翌年2月、総理宛に37万7,298人の署名と要望書を提出している。
飯塚氏は「拉致被害者と家族が抱き合う日を!」と題して講演。飯塚氏の妹の田口八重子さんは、1979(昭和54)年に北朝鮮によって拉致された。その後、八重子さんは大韓航空機爆破事件(1987年)の実行犯・金賢姫(キムヒョンヒ)の教育係を務めたことも判明した。
飯塚氏は、当時1歳だった八重子さんの長男を引き取り、わが子と同様に育てた。その子も今は39歳となり、事実を受け入れ、救出活動に加わっているが、母親のことを「八重子さん」と呼ぶことが悲しいと述べ、「彼が『お母さん』と呼べるのは、妹が帰国を果たし、飛行機のタラップの下で、抱き合う時ではないか」と語った。
荒木氏は「拉致被害者の真実―どうすれば被害者は帰ってくるのか」と題して講演。拉致の可能性が否定できないとする特定失踪者は400人以上いるが、大人の失踪者は事件性がない場合ほとんど警察の捜査対象とはならないなど、事実関係を特定する困難さを語った。北朝鮮に向けた短波放送「しおかぜ」の放送などの活動を紹介し、「政治を動かすための世論づくりが何より大事」と訴えた。
両氏とも拉致被害者の即時帰国と問題解決、事件を風化させないことを強調した。
価値観の違い認めて―青中連ピースフォーラム2016
地方連盟キャラバンも実施
15日夕、今年7月2、3日に青中連受け入れで開催した新宗連青年会の「ユースフォーラム2016」の反省会も兼ねた懇談会を行った。
16日午前に、新宗連事務局の橋本浩志局員、宮本泰克局員がコーディネーターを務め、「地方連盟キャラバン」を行った。キャラバンは、「私のことばで伝えたい」というメーンテーマを掲げ全国で展開しているもの。
事務局員がテーマ、開催趣旨を説明した後、「なぜ信仰をしているのですか?」「家族や友人に自分の信仰を話せますか?」という設問を投げかけ、参加者は自身の考えを対話形式で共有。親や先祖から代々受け継いでいる信仰が「自分自身の信仰」となっているかについて、深め合った。
この後、4人一組になり、政治家・宗教者・親・若者の各立場で、「やむを得ない理由があれば、戦争をしてもよいかどうか」をテーマにディベートを行った。感想発表では、「自分が当たり前だと思っていた考え、意見をもう一度見直すことが出来た」「実社会の中でも、価値観の違いを認めることを実践していきたい」などの感想が披歴された。
2016/11/1
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