宗教もしもし相談室
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Headline No.72 宗教者の役割を探求―被災から1年の熊本で学びを深める

第4回新生復興祈念集会―新宗連

17.05.24/第4回復興祈念集会・大滝?.JPG
 新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)は5月23、24日に、熊本県益城町と南阿蘇村で「第4回新生復興祈念集会」を開催。「熊本地震」発災から1年となった現地で、犠牲者慰霊と復興の祈りを捧げるとともに災害に対する宗教者の役割を探求した。
 集会は新宗連役員はじめ地元の九州総支部、熊本県協議会の役職者らが参加。23日午後に益城町のホテルで開会、熊本地震犠牲者の慰霊と復興を祈願する黙祷を捧げた。
 主催者を代表して保積秀胤理事長があいさつし、「私たち宗教者は、今なお、悲しみや苦難を乗り越えて、懸命に努力している方々がいることを決して忘れることなく、人々の悲嘆に寄り添い、励ましていく存在でありたい」と述べ、災害の記憶を風化させることなく、宗教者の役割を探求し合っていくという祈念集会の趣旨を確認した。
 力久道臣新宗連企画委員会副委員長による新宗連の熊本地震支援活動報告に続き、「熊本地震の概要と復興のあゆみ」をテーマとした学習会に移った。熊本県知事公室の和田大志氏、被災地NGO恊働センタースタッフの鈴木隆太氏、被災地障害者センターくまもと事務局長の東俊裕氏が発題。3氏から「創造的復興」「災害弱者支援」「中長期支援」の視点を中心としたこれまでの取り組みや今後の課題を聞き、被災地の実情について学びを深めた。
 24日午前は西原村を経由して南阿蘇村へ移動し、熊本地震と相次ぐ余震の影響により崩落した阿蘇大橋を訪れた。参加した12教団の代表者が献花を行った後、全員で黙祷を捧げ、犠牲者の慰霊と被災地の早期復興を祈願した。この後、阿蘇神社を訪れ、正式参拝を行い、神社の沿革や熊本地震による被害の状況について話を聞いた。

ユースフォーラム2017in栃木 7月開催

身近な平和を共に考える―新宗連青年会

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 新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、岩渕明大委員長)は7月8〜9日、栃木県宇都宮市で「ユースフォーラム2017」を開催する。
 ユースフォーラムは、「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」(8・14式典)と並ぶ新宗連青年会の2大行事の一つ。新宗連加盟教団の青年が一堂に集い、「出会い・啓発・学習」を行う。毎年全国の地方連盟が持ち回りで開催しており、今年度は新日本宗教青年会北関東連盟(青北関連、小林秀光委員長)が受け入れ。
 今回はメーンテーマを「私から未来につなぐ平和の想い〜宇都宮言の葉探し」とし、身近なところから平和について考え、具体的行動へつなげるプログラムを展開する。一日目は、写真などヒントを元にグループで宇都宮市内をめぐるウォークラリー・レクリエーション(フォトアドベンチャー)、2日目は青年代表者が各教団で行っている平和活動に関する体験を語り、グループごとに分かち合いを行う。

GNRC第5回フォーラム パナマで開催

子どもに対する暴力をなくす

17.05.09/GNRC 開会式 事前子ども会議に参加した子どもらによる発表 /佐原?.JPG
 「子どものための宗教者ネットワーク(GNRC=Global Network of Religions for Children)」の第5回フォーラムが5月9日から11日まで、パナマ共和国の首都パナマシティのホテルで「子どもに対する暴力をなくす―行動する宗教コミュニティ」をテーマに開催された。主催は「ありがとうインターナショナル」(総裁=宮本惠司妙智會教団法嗣)。
 諸宗教の代表をはじめ国連機関、NGO関係者などの70の国と地域から約600人が参加。フォーラムはサブテーマとして?暴力過激主義、集団暴力、組織犯罪から子どもを守る―宗教コミュニティの役割?子育てにおいて精神性を育み、暴力をなくす―宗教コミュニティの役割?子どもの性的搾取及び性的虐待をなくす―宗教コミュニティの役割の3項目を掲げ、暴力によってもたらされる諸問題に取り組んだ。
 基調講演やパネル討議、作業部会を経て、最終日に採択された宣言文では、子どもを危害から守る倫理的責務の確認、宗教及び精神的コミュニティの変革による子どもに対する暴力の予防などが主張され、具体的に10項目の「約束」が提起された。

2017/5/29

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