先達の志を継ぎ、絶対非戦の誓い
新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、岩渕明大委員長)は8月14日夕、東京・九段の国立千鳥ケ淵戦没者墓苑で「第52回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8.14式典)」を挙行した。新日本宗教団体連合会(新宗連、保積秀胤理事長)の加盟教団代表はじめ約2,200人が参列し、世界平和と絶対非戦への誓いを新たにした。
はじめに岩渕明大委員長が主催者あいさつに立ち、新宗連青年会の平和活動の根本には「8.14式典」の祈りがあることをあらためて述べ、第50回式典から「私のことばで伝えたい」をテーマに掲げ、式典構成を「過去から現在へ・現在から未来へ」と表現したプログラムとしたことなどを説明。「本式典がご参列の皆さまの、平和への『想い』や『願い』を再確認する時間となり、それぞれの平和に対する『ことば』や『姿勢』となって、日々の生活における、一人ひとりの「祈りと行動」へとつながることを願います」と述べた。そして「『すべてのいのちを尊ぶ世界』実現に向け、「『世界平和』と『絶対非戦』への誓いを新たにさせていただきます」と力強く表明した。
献灯、献鶴、教団別礼拝、「ふるさと」合唱と青少年、教団代表による真心を込めた祭儀が滞りなく進行された後、「平和へのメッセージ」を、新宗連青年会九州連盟の力久美雪さん(善隣教)が発表した。
メッセージ発表後、岩渕委員長の先導で、参列者全員で「平和の祈り」(黙祷)を捧げ、世界平和の実現への誓いを新たにした。
世界宗教者平和の祈りの集い―比叡山サミット30周年
対話と他者を受け入れる努力訴える
3日には国立国際交流会館で開会式と、テーマに沿った基調講演とシンポジウム、4日午前に2分科会が開催された。
4日午後からは、「世界平和祈りの式典」が延暦寺の一隅を照らす会館前広場の特設ステージで開式。日本宗教代表者会議議長の保積秀胤新宗連理事長が開会あいさつを行った。国内外の宗教指導者らが登壇し、日本宗教代表者会議名誉顧問の深田充啓新宗連名誉会長が、来賓を代表しあいさつを行った。
この後、20周年を記念して制作された「平和の鐘」の鐘打に合わせ、平和な未来を祈り参列者一同で黙祷。主催者を代表し、日本宗教代表者会議名誉議長の森川宏映天台座主があいさつした。この後、子ども代表2人が登壇。未来の平和へ向けたメッセージを発表。天台青少年が参加者席に分け入り、参加者と一緒に手をつなぎ、ステージ上でも宗教代表者らが手を取り合い、皆で両手を挙げ会場が一体となり、心ひとつに世界平和を祈った。
この後、同会議名誉顧問の庭野日鑛立正佼成会会長が「比叡山メッセージ2017」を発表し、「忍耐強い対話と他者の存在を受け入れる努力が平和への近道である」と力強く訴えた。式典は、同会議運営委員長の山田匡男新宗連総局長の閉会あいさつで幕を閉じた。
新宗連と8.14式典の歴史と意義学ぶ
平和学習会2017を開催―青関連
新日本宗教青年会関東連盟(青関連、鎌形至委員長)は8月11日午後、東京都杉並区の立正佼成会本部で「平和学習会2017」を開催した。同学習会は「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8.14式典)」の事前学習会を兼ね、同式典の実行委員会を構成する青関連が主催。今年は、青関連結成から60年の節目の年にあたり、新宗連と8.14式典の意義・歴史を学ぶとともに、世界平和について考える内容となった。
グループワークでは青関連委員がコーディネーターとなり、新宗連の4つのスローガンについて、グループごとに自由に話し合った。
この後、山田匡男新宗連総局長が、新宗連と「8.14式典」の原点と歴史について講話。山田総局長は、新宗連が戦前の苦難の経験を基に、「信教の自由」を守り、世界の平和に貢献することを大きな目的として結成されたこと、その願いが「8.14式典」に象徴的に表現されていることなどを説明した。
この後、グループごとに振り返りを行い、あらためて新宗連のスローガンや「8.14式典」に込められた先師先達の願いについて学びを深め、式典に向かう心を新たにした。
2017/8/28
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