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東日本大震災から9年 各地で慰霊・追悼

大和教団、松緑神道大和山は3月11日に合わせ

 東日本大震災から9年を迎えた。不通となっていた常磐線も3月14日に全線で開通。復旧・復興は着実に進んでいるが、課題も多い。今年も各地で犠牲者の慰霊・追悼行事が催されており、東北に本部を置く新宗連加盟教団でも3月11日に合わせて慰霊と復興の祈りが捧げられた。
 
保積教主の斎主のもと祈年祭を斎行
大和教団(保積秀胤教主)は3月11日午前5時から、仙台市の大國神社祖霊殿で、保積秀胤教主の壱千日謹行第558日目の行修に合わせ、保積教主斎主のもと、「東日本大震災九周年追悼慰霊祭並びに復興祈念祭」を斎行し、犠牲者の御霊の安寧と一日も早い復興を祈念した(写真)。
 祭儀の結びにあたり、保積教主が「ご親教」に立ち、震災からの9年を振り返った。主要教会の流出や福島原発事故による厳しい状況の中で、新宗連加盟教団から直ちに支援を受けたこと、中でも円応教から燃料の提供を受けたことへの感謝を述べ、その燃料でマイクロバスをピストン輸送し、原発事故直後の福島県沿岸部の信者を大國神社まで避難させ、約3カ月間、神社での集団生活を送り、困難に立ち向かうため、皆一致団結して乗り切ってきたことなどを述懐した。「東北の復興は未だ道半ばではあるが、今後も一日も早い復旧復興の完遂を日々祈念し、御霊の安寧を祈念させて頂きます」と結んだ。

宮城県布教センターでの慰霊祭
 松緑神道大和山(本部=青森県平内町、田澤清喜教主)は3月11日午後2時46分から、宮城県の宮城県布教センターと岩手県の釜石道場の被災地2会場において「東日本大震災慰霊祭」を開催した。なお、教団では新型コロナウイルス感染症対策として、参列者を募らずに開催することとし、各会場へ本部職員2名を派遣した。
 祭儀では、修祓の後に聖歌「霊鎮めの歌」を奉唱し、「天津祝詞」「東日本大震災御霊鎮祭祈願祝詞」を奏上した。「東日本大震災御霊鎮祭祈願祝詞」の中では、震災で亡くなった教信徒名が読み上げられ、御霊の鎮魂を祈願した(写真/宮城県布教センター)。
 最後に焼香をして、両会場とも午後3時15分頃に終了した。


2020/3/14

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