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新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に対する岡田光央理事長からのメッセージU

令和2年7月29日
加盟教団代表者 様
会員、信徒の皆様

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に対する岡田光央理事長からのメッセージU
令和2年が始まってから、早くも半年が過ぎました。その間、今を生きるお一人おひとりが新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に対峙し、感染予防の対策あるいは共存を模索して、工夫や努力をしながら生活していることと存じます。
 この感染症により、今なお国内外で多くの方が犠牲となっています。ご逝去されたすべての人々に衷心より哀悼の誠を捧げるとともに、闘病中の方、後遺症に苦しんでいる方々へお見舞いを申し上げます。
 また、7月に入ってから、長雨、豪雨による災害もあり、九州地方をはじめ、広い地域で被害が発生しました。犠牲となられた御霊の平安と被災地域の早期復旧を心から祈念いたします。新宗連としましても、被災者、被災地の支援にあたっている諸団体に国際救援金からの支援金を寄託させていただきました。一人ひとりが自助、公助の意識を高めながら、警戒を続けてまいりたく存じます。
 感染症対策については「緊急事態宣言」も解かれ、社会経済活動の再開も計られておりますが、心底から安心や安全ができる安定的治療法等はまだ定まらず、ウイルスと共存しながらの新しい生活様式が求められています。
 しかしながら近年の災害や疫病が多発する想定外の事態を目の当たりにして、私は一宗教者として忸怩たる思いを禁じ得ません。
 識者やマスコミはその物理的原因や対策を発信しています。しかし7月末現在、医学者の予測は「コロナウイルスは収束に向かう」、「コロナウイルスは8月も蔓延を続ける」との両極の意見を発信しており、私たちはそのいずれを信じて対処すべきかを苦慮しています。政府も地方自治体も明確な方向性を指し示すことができずにいます。そして結局一人ひとりにどのような態度と行為をするかが委ねられているわけです。私たちは宗教者として、心的、あるいは霊的原因を探究せねばなりません。もちろん、物質文明そのものの在り方についても。しかしそれを取り上げる識者はまことに鮮少でしかありません。
 その中にあって心ある一般市民はどうでしょう。謂わばコストとコロナを勘案して自らの行動を行っています。とりわけ信仰心のある人々は近隣の神社仏閣などに向かい敬虔なる祈りを捧げています。ここに日本人の宗教心の元型を見る想いが致します。私たちの神仏への祈りは厄災の収束であり、恒久平和への祈りであり、さらには感謝やお詫びであるかも知れません。
 地域で新宗連の役職を務めてくださっている加盟教団のある教師は、自粛期間中の信仰生活について次のような述懐をされました。「聖地や教会を参拝したり、同心の仲間と会ったりすることはできませんでしたが、以前より神仏(信仰対象)の存在を強く感じ、ゆっくりと自己をみつめ、信仰を深める時間をいただきました」。
 私は、このような感想をうかがい、此の度の「新しい生活様式」の中にありても尚、会員信徒お一人おひとりが主体的に信仰に向かう事のできるものと確信しております。
奇しくも新宗連は、来年70周年の節目を迎えます。私たちは、新宗連スローガン「信教の自由」「信仰心」「宗教協力」「世界平和」を一人ひとりが自覚、実践し、深めることが必要な時を迎えているのではないでしょうか。
 新宗連は、加盟教団同士の出会いと相互の啓発、学習等により今日までの歴史を築いてまいりました。加盟教団がそれぞれに自由で健全な宗教活動を展開していくための縁の下の力持ち的存在であります。先日オンラインの会議でしたが、久しぶりに新宗連の先生方と再会する機会をいただきました。近況報告や情報交換など少しの交流だけで、心が和み、また自己の襟を正し、背筋が伸びる感覚もいただきました。新宗連の会合に参加した後には、また自己の本行に専心する力を養っていただける。新宗連の礎を築いてくださった先達の皆様の善導により、こうした場が育まれてきたと感謝しています。
 また皆様と元気に再会できる時を楽しみにしております。それまでは、各ご教団、それぞれの布教推進によって社会生活の浄化に、共に尽力してまいりたく存じます。
合 掌
公益財団法人 新日本宗教団体連合会
理事長 岡 田 光 央

2020/7/29

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