宗教もしもし相談室
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Headline No.114 第31期第3回理事会を開催―新宗連

令和3年度 事業計画・予算を承認

結成70周年記念事業は4月から推進

21.02.25/理事会画像データ/web用.jpg
 新日本宗教団体連合会(新宗連、岡田光央理事長)は2月25日、オンラインで「第31期第3回理事会」を開催した。理事会は冒頭、昨年12月に逝去した新宗連元副理事長でパーフェクト リバティー教団第3代教祖、御木貴日止師の冥福を出席者一同で祈念した。深田充啓名誉会長、岡田光央理事長のあいさつの後、岡田理事長が議長を務め議事に移った。
 報告事項の後、審議事項では、令和3年度事業計画案及び同予算案を協議。令和3年度事業大綱に基づき、1月19日の事業計画策定会議を経て作成された計画では、新型コロナウイルス感染予防対策を講じながら、例年通り講座やセミナーの開催、青少年育成活動などの事業を提案。また、各事業に共通する方針として「特に本年は結成70年を迎えた新宗連のあゆみをふりかえる(内省する)とともに、これからの新宗連の役割を探求する」との一文を追記することが提案された。協議の結果、事業計画・予算ともに原案通り承認した。
 事業計画・予算と併せて新宗連結成70周年記念事業と新宗連青年会結成60周年記念事業についても確認した。70周年記念事業については当初、今年1月から事業を開始する予定であったが、新型コロナウイルス感染状況に鑑み、4月から開始することを承認。また、新型コロナウイルス感染症対策に伴う新宗連全体の運営方針についても協議。オンラインを原則とするなどのこれまでの方針の継続確認を行った。全審議事項終了後、理事らによる意見交換を行った。


第10回沖縄慰霊平和使節団事前学習会―新宗連青年会

沖縄を学び伝え続ける 金城リンダ氏が講演

 新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰克委員長)は1月31日、オンラインで「第10回沖縄慰霊平和使節団事前学習会」を開催した。
 今年2月16〜19日の日程で派遣予定であった第10回沖縄慰霊平和使節団は、新型コロナウイルスの感染状況に鑑み中止となったが、事前学習会は予定通りオンラインで開催。地方在住の加盟教団青年らもオンラインで参加可能となり、あらためて沖縄の歴史、沖縄の戦中や戦後の状況などについて学んだ。
 はじめに宮本泰克委員長があいさつ。使節団派遣は中止となったものの、「沖縄のことは忘れてはいけない、学び続けてなければならないという思いで学習会を開催した。本日学んだことを基に慰霊の心を一つにできれば」と学習会開催の意義を語った。
 講演では、沖縄ナビゲーターの金城リンダ氏が、沖縄の歴史を琉球王朝時代から薩摩による支配、沖縄戦、戦後の基地問題まで説明。その上で、自身が海外で沖縄の歴史を語る中で気付いたこととして、日本では「戦争犠牲者」の話しかしないことを挙げた。「犠牲者」は戦争で亡くなった人のことであり、戦争後も生き残った人々にも被害があり、犠牲を強いられていたにもかかわらず、「経験者」としての位置付けしか与えられていないと指摘。戦争を生き残った人々は心の傷も、金銭面的にも、十分に癒されることはなかったのではないかと問いかけ、これから語り継いでいく際には、生存者も犠牲者であるとの認識を持つ必要があると語った。
 また、沖縄の歴史を伝える際に心掛けていることとして、沖縄の影(犠牲)の側面だけでなく、光(魅力)の側面も話すようにしていると語り、その両方を話すことで聞き手に届きやすくなるのではないかと述べた。

2021/3/2

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