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Headline No.117 ユースフォーラム2021―新宗連青年会

 まず受け入れ共通点探し パラアスリートから共生を学ぶ 

オンラインで講演する杉内氏
 新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰克委員長)は6月27日午後、「I'm Possible〜人さまにお伝えできる」をメーンテーマに「新宗連青年会結成60周年記念 ユースフォーラム2021」をオンラインで開催した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となったが、今年は昨年受け入れ予定であった新日本宗教青年会北陸連盟(青北連)で企画されていた内容を引き継ぎ開催した。
 はじめに宮本泰克委員長があいさつ。SDGsや障がい者差別解消法に触れ、「平等で格差のない社会、誰もが過ごしやすい社会をつくっていくために、私たちは何ができるのか、共に考えていきたい」と趣旨を述べた。続いて青北連の代表が、メーンテーマに込めた狙いを紹介した。
 この後、アテネパラリンピック水泳メダリストで、スピーチトレーニングを修了し「あすチャレ!メッセンジャーGOLD」認定講師として活躍する杉内周作氏が、「自ら作る共生社会〜みんなが生きやすい環境を目指し」をテーマに講演した(写真)。
 杉内氏は小学生時代から水泳を始めたが、2000(平成12)年、26歳の時に網膜色素変性症を患っていることが判明した。その後、04(同16)年、アテネパラリンピックを目標に身体障がい者水泳の競技生活を始め、同大会では男子400b自由形リレーで銅メダルを獲得するなど活躍した。しかし、その後、北京パラリンピックの出場を逃す挫折を体験する中で、家族や周りに支えられていたという気付きを得て感謝の大切さを自覚したという。
 杉内氏は、共生社会を実現するためには、ジェンダー、身体的な特徴、人種・宗教などの属性で差別しないことが大切と語った。「まずは受け入れて、共通点を探すこと」と述べ、それは自分の世界を広げることになると説いた。また「バリアフリーというと大げさに考えがちだが、実際にはちょっとした工夫で乗り越えられるバリアはたくさんある」と述べ、例を示し、参加者にも考えさせた。
 そして、障がいを考える視点として、身体的な側面からとらえる「医学モデル」から社会の側の「合理的配慮」が欠けていることを問題視する「社会モデル」への変化があり、近年は両モデルの統合や様々な立場のより良いバランスを探ろうとする考え方も出てきていることを伝えた。
 この後、質疑応答があり、「絶望感をどう乗り越えたか」という質問に対しては、「似たような境遇の仲間の存在に助けられた」と杉内氏は答えた。
 休憩後は講義の感想共有と、共生社会に向けての取り組み、また信仰する中で感じた差別や偏見など、グループに分かれて議論した。

2021/6/30

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