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Headline No.124  靖国神社の政治利用に対する意見書を提出−信教委

写真右から小渕本部長、鈴木・力久両委員長
 新宗連の信教の自由委員会(信教委)の鈴木裕治委員長と、政治委員会の力久道臣委員長(信教委副委員長)は7月26日午前、東京都千代田区の自由民主党本部を訪れ、岸田文雄内閣総理大臣宛ての「靖国神社の政治利用に対する意見書」を、自民党組織運動本部の小渕優子本部長に手渡した(写真右から小渕本部長、鈴木委員長、力久委員長)。
 今回の意見書は、岸田総理が総理就任後、靖国神社の例大祭に突然、内閣総理大臣名で真榊を奉納し始めたことに触れ、この真榊奉納が「信仰心の故ではなく、政治的立場の故に奉納したとも受け取られかねません」と指摘。そして、こうした行為によって「政治家が宗教団体を政治利用することは当該宗教の宗教性を棄損するものと、深く憂慮いたします」と述べる。また、閣僚を含む国会議員が靖国神社を参拝し、その事実をSNSなどで喧伝する行為も宗教の政治利用、特定宗教の「援助・助長」となりかねないことを指摘し、岸田内閣に「政教分離」原則の確認と懸命な判断と行動を求めている。
 意見書提出には、鈴木委員長・力久両委員長ほか、信教委の佐原透修委員と大滝晃史・新宗連事務局長が同行した。

 3政党にも意見書を提出               

 総理宛て意見書は例年提出してきたが、他党の国会議員も自らの政治的立場を掲げ靖国神社を参拝し、SNSなどを通じて、その事実を喧伝していることから、こうした行為を行う国会議員が所属する代表的な3党―立憲民主党と日本維新の会、国民民主党の3党に対して「靖国神社の政治利用に対する意見書」を提出した。
泉代表らと意見交換
 立憲民主党には26日午前、自民党本部での総理宛て意見書提出に先立ち、鈴木委員長と力久委員長らが永田町の党本部を訪れ、泉健太代表宛ての「靖国神社の政治利用に対する意見書」を泉代表に手渡し、同党の西村智奈美幹事長と企業・団体交流委員会の森山浩行副委員長も同席し、意見を交換した(写真)。
 日本維新の会の松井一郎代表と国民民主党の玉木雄一郎代表宛ての意見書は27日に郵送にて提出した。
 意見書全文は新宗連ホームページの広報「見解・声明・意見」に掲載。

2022/7/28

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