宗教もしもし相談室
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Headline No.126 第57回「8.14式典」―新宗連青年会 

 絶対非戦、平和実現を誓う 式典の意義、先達の信念を継承
平和の祈り(黙祷)を捧げる
 新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰委員長)は8月14日午後6時から、東京・九段の国立・千鳥ケ淵戦没者墓苑で第57回「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8.14式典)」を開催し、式典継続の意義と絶対非戦の思いを新たにした。新宗連青年会代表と、新日本宗教団体連合会(新宗連、石倉寿一理事長)役職者のみが参列し、昨年に引き続きライブ配信された。
 式典は日中の猛暑が残る中、午後6時に開式。主催者あいさつで新宗連青年会の宮本泰克委員長は、ロシアによるウクライナ侵攻に触れ、無力感で苦しくなることもあるが、「私たち宗教者は祈ることができます」として、ライブ中継を通して全国の多くの仲間とつながっていることを感じながら、すべての戦争犠牲者に対する慰霊と、世界平和実現に向け共に祈りを捧げることの意義を述べた。
 そして新型コロナ禍により、移動や人と人の接触機会が制限される中で、より一層「想像力」と「共感力」が重要となってきているとして、「神仏の視点から世界を想像してみると、先の大戦も海外の紛争も、つい最近の身近な出来事として自分事に捉えることが出来るのはないでしょうか」と問いかけ、「宗教青年が先頭に立ち、未来へ平和のバトンをつないでいきたい」との決意を表明した。
 教団別礼拝では解脱会と救世真教、思親会、松緑神道大和山、真生会、崇教眞光、善隣教、大慧會教団、大和教団、玉光神社、妙智會教団、立正佼成会の12教団の代表者が戦争犠牲者の御霊に祈りを捧げた。
 六角堂前に加盟教団青年代表が整列し、松緑神道大和山信徒が「平和へのメッセージ」を奏上。新宗連青年会の第4回沖縄慰霊平和使節団(2012年、沖縄)や第24次アジア青年平和使節団(2014年、タイ)、ユースフォーラム(2015年、広島)に参加した体験を振り返り、自身ができることとして、教団の「慰霊書」に真心込めて御霊の名前を書き続けていることを述べた。最後に「多くのご縁に感謝の祈りを捧げ、大和山の信徒として、亡き御霊へのご慰霊と共に平和活動を実践し続けることを誓い、平和へのメッセージとさせていただきます」と結んだ。
 この後、宮本委員長の先導に合わせ「平和の祈り」(黙祷)を捧げた。
 閉式にあたり新宗連を代表し、石倉寿一理事長があいさつ。自身が新宗連青年会委員長(1991〜95年)を務め、「8・14式典」で慰霊供養を捧げ、今回も教団別礼拝を行った感慨を披歴した。そして式典が「すべての戦争犠牲者の御霊の平安、成仏がおとずれなければ、真の平和は訪れない」との覚悟・信念を持って継続され、新宗連青年会が東南アジアはじめ各地へ使節団を派遣してきた歴史に触れ、先達が継承してきた「絶対非戦」と「世界の恒久平和実現」に向けた信念を新たにし、式典継続が「未来への大きな希望」として、「平和の礎となった戦争犠牲者を決して忘れることなく、平和の招来を祈り続けていくことができるよう、これからも力を合わせて努めてまいりたく存じます」と述べた。





2022/9/5

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