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Headline No.136 第58回「8.14式典」を開催―新宗連青年会

 絶対非戦の誓い 新たに 平和を希求し祈り続ける決意を
宮本委員長の先導で平和の祈りを捧げる

 新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰克委員長)は8月14日午後6時から、東京・九段の国立・千鳥ケ淵戦没者墓苑で第58回「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典(8.14式典)」を開催した。台風7号の影響で式典開催が危ぶまれたが、当日は曇天のもと、新宗連青年会代表と実行委員会、新日本宗教団体連合会(新宗連、石倉寿一理事長)代表者が参列。ライブ配信も行い、視聴者と共にすべての戦争犠牲者の慰霊と絶対非戦の誓いを新たにした。
 開式にあたり、主催者あいさつで宮本泰克委員長は、今年2月に4年ぶりとなる沖縄慰霊平和使節団を派遣したことなどを報告し、沖縄在住の講師から「政治や社会状況が行き詰っている今こそ、宗教者、青年が未来を切り開いていってほしい」と期待の言葉をかけられたことを述べた。そしてインドのマハトマ・ガンジーの「平和への道はない。平和こそが道なのだ」との言葉を引き、「問い、求め続けること、小さなことでも一歩ずつ、出来ることを積み重ねていくこと、仲間を増やし、広げていくこと、何より宗教青年の私たちは、祈ること、これこそ私たちにできる『平和の道』でしょう」と呼び掛けた。
 教団別礼拝では解脱会と円応教、思親会、松緑神道大和山、崇教眞光、善隣教、玉光神社、天恩教、妙智會教団、立正佼成会の10教団の代表者が戦争犠牲者の御霊に祈りを捧げた。
 この後、解脱会青年本部九州ブロック議長の北島鯉久人氏が「平和へのメッセージ」を奏上した。北島氏は、祖母の空襲体験や曾祖父と曾祖母の戦中・戦後の苦労、また自身が20歳の時に解脱会青年部のカンボジア・スタディツアーに参加し、内戦による貧困で学校に行けない子どもたちを見て衝撃を受けたことなど身近で感じてきた戦争・紛争の悲惨さを語った。そして「私は、全人類が望む平和のためには、お互いを敬い、個性を活かしながら、いただいた天職に努力し励むことが、世の中を土台からよりよく変え、平和な新時代を築くことができると信じています」と表明した。
 続いて宮本委員長の先導に合わせて、一同で平和の祈り(黙祷)を捧げた(写真)。
 新宗連を代表して石倉寿一理事長のあいさつ文を、本山一博理事が代読した。あいさつでは、新宗連が世界平和に向かって取り組む第一の実践は「平和を希求し、祈り、行動する人を育てていく」ことにあるとして、新宗連青年会の「8.14式典」がこれを最も象徴的に表現した取り組みであることを説明。「私たちは、毎年この場所で、あらゆる戦争で犠牲となられた御霊の声なき声をしっかりと心に刻み、真の世界平和が招来する日まで、怠ることなく祈りを続けていく決意を共にさせていただきます」と述べた。
 

2023/8/31

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