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Headline No.137 第32期第5回理事会を開催―新宗連

令和6年度事業大綱案を承認
11月30日に関東大震災100年慰霊式典

オンライン併用で開催した理事会
 新日本宗教団体連合会(新宗連、石倉寿一理事長)は10月11日、東京・代々木の新宗連会館とオンライン併用による「第32期第5回理事会」を開催した。
 審議事項では、企画委員長の田澤清喜理事が令和6年度事業大綱案を説明。審議の後、原案通り承認した。
 事業大綱の「活動方針」では、新宗連が教えや信条の違いを越え、共に手を携えて、人類福祉の増進と世界平和を目指して祈りと行動を続けてきたこと、また戦争や紛争、近年多発する自然災害、感染症など、人々の不安が絶えない社会の中で「一人ひとりに寄り添い、光明を示していく宗教の役割が希求されている」と記した。事業大綱では活動方針と新宗連の4つのスローガンに基づき、具体的な5項目の「重点課題」を掲げた。
 また、石倉理事長から「関東大震災100年・東京大空襲78年犠牲者慰霊式典開催概要」(案)について提案があった。11月30日に東京都墨田区の東京都慰霊堂での式典、慰霊堂のある横網町公園内の復興記念館の見学などを実施するもの。今年、関東大震災から100年にあたることから、東京大空襲78年と併せて、あらためて犠牲者に慰霊と鎮魂の誠を捧げると共に東京大空襲の犠牲者を追悼・慰霊し、今を生きる人々が大震災、大空襲による記憶と教訓を学び、風化を防ぎ、防災と非戦の誓いを新たにする―との趣旨。審議を経て、原案通り承認した。
 このほか審議事項では、新宗連の行事や会議の際に読み上げる、絶対非戦・世界平和並びに新型コロナウイルスの犠牲者哀悼と終息祈念の文言を盛り込んだ「祈りのことば」(令和3年1月改訂)について、いまだ新型コロナウイルス感染症が終息に至っていないため、これを継続していくことなどを原案通り承認した。
 理事会の議事終了後には、「宗教2世」問題と新宗連スローガン「信仰心を広めよう」について考える学習会が開催され、講師の上越教育大学の塚田穂高准教授が「『宗教2世』問題を/から考える―信仰継承・宗教的多元化・宗教リテラシー」のテーマのもと講演した。

2023/11/8

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