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Headline No.143  能登半島地震の被災地支援 第1次ボランティア隊を派遣−新宗連・新宗連青年会

七尾市−要請に応え、さまざまな支援活動を行う

  新日本宗教団体連合会(新宗連、石倉寿一理事長)と新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰克委員長)は、今年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」の被災地支援のため、4月3〜12日まで能登半島地震復興支援の第1次ボランティア隊を石川県七尾市へ派遣した。
 今回の派遣は新宗連事務局員による2月5〜8日までの現地調査を踏まえ、2月27日の「第32期第6回理事会」の審議を経て決定したもの。派遣先となる石川県七尾市は能登半島の中央部に位置し、七尾湾に面した港町。震度6強の揺れで多くの家屋が被害を受け、断水が長期化するなど、暮らしに欠かせないライフラインにも大きな影響が出た。発災から4カ月余りが経過し、ライフラインは回復したが、被災地の状況やニーズは刻一刻と変化しており、中長期的支援が求められている。
 こうした状況を踏まえ、新宗連ならびに新宗連青年会は国際救援金を寄託した「被災地NGO恊働センター」(頼政良太代表)の協力を得て支援活動に従事。加盟教団などから、延べ44人が支援活動に参加した。
被災した家屋から家財道具を運び出す

 1次隊は七尾市中島町の中島集会所を拠点に救援物資の管理や仕分け作業、被災状況の把握、在宅や仮設住宅など避難する近隣住民への対応などにあたったほか、被災住民宅からの家財道具の運び出し(写真右)、水道管の漏水調査(写真下)などボランティアに従事した。
 被災住民の一人は「片付くと生活が全然変わるので、本当にうれしい」とほっとする一方、「家はいずれ取り壊さないと駄目で、今後の見通しは立たない」とため息を漏らした。
水道管の漏水調査にあたるボランティア
 大慧會教団の男性会員(48)は長男(15)、姉(49)や甥(19)と共に参加。「地震の被害をテレビで見て、いても立ってもいられませんでした。信仰熱心な母の勧めもあり、家族で参加させて頂きました。これからも、被災地の方々に寄り添い、少しでも心の支えになれるよう努めていきたい」と語った。
 立正佼成会の女性会員(73)は、被災者に少しでも笑顔になってもらおうと、拠点の中島集会所でシフォンケーキを作り、集会所を訪れた地域住民をはじめ、仮設住宅に出向き、小分けしたケーキを届けた。
 なお、ボランティア隊は5月17〜26日に第2次、6月7〜16日には第3次を派遣し、引き続き救援活動を展開する予定。



2024/5/10

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