被災住民からの要請にさまざまな対応
新日本宗教団体連合会(新宗連、石倉寿一理事長)と新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰克委員長)は、能登半島地震の災害派遣ボランティアを、第2次隊を5月17〜26日まで、第3次隊を6月7〜16日まで、石川県七尾市に派遣した。第1次隊に引き続き、「被災地NGO恊働センター」(頼政良太代表)の協力を得て、支援活動を展開。加盟教団から、第2、3次隊合わせて、延べ464人が救援活動に参加した。
一方、応急仮設住宅などでは、孤立や災害関連死が懸念され、コミュニティーの再構築が課題となっている。恊働センターでは支援団体と協力し、住民同士の交流を兼ねたイベントや家庭訪問を実施。併せて、廃材を利用してベンチを制作する取り組みを始めた。建築業に携わる大慧會教団の男性(43)は、二人掛けベンチや電子レンジ台を制作し、仮設住宅に届けた。「住民の方が心から喜んでくださって、励みになりました」と顔をほころばせた。
また、かつて震災や水害を経験し、ボランティアの支援を受けた恩返しにと、被災地に駆けつけた参加者もいた。宮城県気仙沼市在住で、立正佼成会の男性(66)は妻(59)と二人で参加。期間中、仮設住宅を訪れ、交流イベントで不安な生活を送る被災者の心に寄り添った。
なお、7月6〜12日の日程で第4次ボランティア隊が引き続き救援活動を実施している。
2024/7/11
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