新日本宗教団体連合会(新宗連、石倉寿一理事長)ならびに新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰克委員長)は、「令和6年能登半島地震」の被災地支援のため、第4次ボランティア隊を7月6日から12日まで、石川県七尾市に派遣した。
第3次隊に引き続き、「被災地NGO恊働センター」(頼政良太代表)の協力を得て、支援活動を展開。加盟教団から、延べ106人が救援活動に参加、第1次からの延べ人数は521人となった。
能登半島地震から半年あまりが過ぎた石川県では今も2千人を超える住民が避難所で暮らしている。仮設住宅への入居完了は8月下旬になる見通し。さらに、石川県内の被災地では建物の解体や撤去を行政が費用を負担して行う「公費解体」が本格化したが、手続きの遅れなどから、完了したのはわずか6%にとどまっている(令和6年7月15日現在)。今回の地震で石川県は来年10月までに解体を終える計画を立てたが、実現を危ぶむ声も出ている。
加えて、七尾市の災害廃棄物仮置場が7月末で終了するため、災害ごみ搬出の依頼が急増。こうした状況の中、参加者は被災住民からのボランティア要請に応じ、さまざまな支援活動に従事した。

住民の一人は「私たち夫婦だけでは到底片付けきれなかった。本当に有り難い」と話した。
一方、被災地では、応急仮設住宅への入居が進む中、震災前の地域の人々のつながりが途絶えたり、一人暮らしの高齢者が孤立したりするなどの問題が出ている。そこで、被災地NGO恊働センターでは発災直後から拠点である中島集会所で地域の被災住民に支援物資を配布。アンケートや聞き取り調査を基に一人ひとりのニーズを探り、新たな支援につなげている。さらに、支援団体の協力を得て、中島集会所や中島町の応急仮設住宅で住民同士の交流を兼ねたイベントを企画・運営。SNSを活用して、情報発信を行っている。

た石川県内の支援団体主催の「七夕コンサート」では、男性会員がギター奏者と共演し、オカリナ演奏を披露。会場を沸かせた(写真)。
ミニ縁日では「ヨーヨーすくい」「スーパーボールすくい」をはじめ、飲み物や焼きそば、ホットドッグなどがふるまわれた。また、玄関前の笹に、会場を訪れた人たちが願いごとを書いた短冊を次々とつるしていった。短冊には「能登半島のみなさんが一日でも早く安心した生活に戻り、笑顔が増えますように」などと書かれていた。
被災地NGO恊働センターに第2次支援金を拠出
新宗連は令和6年能登半島地震半島地震に際し、石川県七尾市を拠点に支援活動を展開する被災地NGO恊働センターに対して、新宗連国際救援金から第2次支援として200万円を寄託した(8月6日)。
被災地NGO恊働センターは、新宗連と新宗連青年会が4月から7月まで4次にわたり派遣したボランティアの受け入れ団体。同センターに対し、1月9日に第1次支援として100万円を拠出した。
2024/9/4
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