宗教もしもし相談室
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Headline No.152 能登半島地震―第5・6次ボランティア隊派遣

  秋祭り参加と豪雨被害緊急支援に尽力  
 新日本宗教団体連合会(新宗連、石倉寿一理事長)並びに新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰克委員長)は「令和6年能登半島地震」の被災地支援のため、「地域復興応援隊」(第5次)並びに第6次ボランティア隊を9月20日から29日まで石川県七尾市に派遣。3教団から延べ160人が参加した。
23日 新宮祭
 今回は被災地NGO恊働センターからの要請を受け、石川県七尾市中島町で開催予定だった「お熊甲祭(おくまかぶとまつり)」および「新宮祭(しんぐうさい)」(写真、23日)に参加し、地域復興を支援した。震災の影響で、もともと維持が困難だった祭りの運営は一層難しくなっていたが、地域復興応援隊は枠旗や神輿を担ぎ、地域住民と共に祭りを盛り上げ、被災地に元気を取り戻すために力を注いだ。
 しかし、9月21日に接近した温帯低気圧の影響により、記録的な大雨が発生。21日の「お熊甲祭」は中止となり、地元有志らで行われた枠旗や神輿奉納の様子を見守った。22日には石川県全域に避難指示が発令され、地域復興応援隊は一時待機を余儀なくされた。
 同時に、奥能登地域の珠洲市や輪島市では河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、115カ所が孤立状態に陥った。また、9カ所の仮設住宅が浸水被害を受け、多くの住民が避難を余儀なくされた。
泥の作業(22日 七尾市)
 こうした状況を受け、22日の地域復興応援隊は一部予定を変更して七尾市内の床下浸水の復旧作業にあたった(写真)。24日から始まった第6次隊も、被害の大きい輪島市と珠洲市に分かれて支援活動を展開。輪島市では河原田川の氾濫による浸水被害を受けた住宅で泥のかき出し作業を行い、珠洲市では孤立集落への飲料水の供給や避難所となっている中学校での飲料水・土嚢袋の提供とともに泥かき作業を実施。学生ボランティアや地域住民らと協力し、泥出しや家財の搬出作業が進められた。
 和食店の経営者は「ようやく店が軌道に乗り、希望が見え始めた矢先に、まさかこんな事態に見舞われるなんて……」とため息をついた。
 奥能登の被災地では、地元住民とボランティアが協力しながら、緊急支援が進められているが、マンパワーの不足が深刻化している。被災者たちは地震と豪雨の二重被害により、復旧への道のりがさらに険しいものとなった。新宗連は今後も継続して豪雨被害の緊急支援活動を行う予定。

2024/10/4

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