被災地で支援活動を展開
新宗連並びに新宗連青年会は、令和6年能登半島地震および豪雨災害の復興支援のため、第9次ボランティア隊を11月9日から24日まで派遣し、さらに12月3日から22日まで第10次ボランティア隊を石川県輪島市や七尾市などの被災地に派遣した。被災地NGO恊働センターと連携し、新宗連加盟の3教団から延べ94人が参加した。支援活動は泥かきや廃棄物処理にとどまらず、床上浸水住宅の復旧作業、仮設住宅の生活再建支援にも及んだ。
9月に発生した記録的豪雨が復興途上の地域に追い打ちをかけ、地震で損壊した住宅は洪水や土砂流入により被害が拡大。石川県によると、泥出し作業は1月中旬を見込んでおり、現地では引き続き多くのボランティアが必要とされている。
輪島市では、民家の床下に堆積した泥の撤去作業が中心となった。狭い空間で這いつくばりながら泥を取り除き、土嚢袋に詰めるなど、体力を要する作業が続いた。参加者たちは息の合ったチームワークで作業を進め、被災住民の生活再建を後押しした。

一方、七尾市内では地震の影響で稼働を停止した印刷工場で、専用機械の搬出や廃棄物の分別作業を行い、工場再建の一助となった。参加者の一人は「寒さが厳しくなる中、現地の方々が安心して年越しを迎えられるよう、今後も個人として参加し、力を尽くしていきたい」と語った。
新宗連は昨年4月から12月までの間、加盟教団の物心両面にわたる支援によって、延べ800人を超えるボランティアを被災地へ派遣してきた。12月をもってボランティア派遣は一区切りとなったが、復旧・復興は依然として道半ばである。今後も現地への支援の想いを忘れずに、具体的な行動を通じて被災者に寄り添う姿勢を示していく方針だ。
2025/1/6
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