特別事業「すべてのいのちを尊ぶ世界」推進へ

理事会の冒頭に先達への感謝と世界平和の祈念、併せて昨年12月6日に逝去した、元新宗連常任理事で円応教名誉参与(元理事長)の小坂和導師の冥福を祈った。
石倉寿一理事長の開会あいさつの後、審議事項に移り、令和7年度事業計画案並びに予算案について審議した。事業計画案では活動方針・重点課題とも昨年度計画をほぼ踏襲する内容だが、重点課題の一項目「緊迫する国際情勢、地球環境危機等を注視するとともに、戦争犠牲者、自然災害犠牲者をはじめとする物故者追悼の祈りを深める」の後半に「特に、終戦80年の節目を迎えるにあたり『すべてのいのちを尊ぶ世界』実現推進事業に努める」の一文を追記した。
特別事業となる「『すべてのいのちを尊ぶ世界』実現推進事業」は令和6年度から7年度の2年間にわたるもので、理事会では田澤清喜企画委員長が実施概要「改定版」について説明。「目的」では@祈りと慰霊(平和を希求する心の養成)、Aすべてのいのちの尊重、B新宗連が大切に積み上げてきた特性を活かして共に祈り行動する―と明記した。
その具体的事業として、@平和への巡礼Tタイ王国―2月22〜26日、U沖縄―5月21〜23日〔前段プログラム・鹿児島―4月21〜23日〕、A目的やねらいに基づく意見交換会、学習会(教団人セミナー)等―が示された。
また、新宗連青年会が毎年8月14日に千鳥ケ淵戦没者墓苑で開催してきた「戦争犠牲者慰霊祭並びに平和祈願式典」については、宮本泰克青年会委員長が報告。同式典の日程を近年の異常気象や猛暑等を考慮し、青年会結成日(11月26日)を軸に毎年11月下旬に開催日を変更し、今年は11月30日に開催することを説明した。
引き続き、予算案並びに資産運用方針、宗教法人審議会委員の推薦、次回定時評議員会の日程について説明と提案があり、すべて原案通り承認した。このほか10月8、9日の全国総会の会場を大阪市内で開催することを申し合わせた。報告事項では前回理事会(昨年10月8日)以降の新宗連本部並びに委員会・機関、新宗連青年会、能登半島地震被災地へのボランティア派遣、宗教界の動向などの報告があった。
2025/3/12
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