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Headline No.159 「平和への巡礼T」タイへ派遣

ナムトクの丘で平和祈願式典
戦争の記憶を胸に 平和実現を誓う

 新日本宗教団体連合会(新宗連、石倉寿一理事長)は2月22日から26日まで、「すべてのいのちを尊ぶ世界」実現推進事業の一環として「平和への巡礼T」を実施し、石倉寿一理事長を団長とする使節団をタイ王国へ派遣した。今回の使節団は終戦80年を迎えるにあたり、先の大戦の傷跡が色濃く残るタイ・カンチャナブリ県を訪れ、戦争犠牲者慰霊を行うとともに、平和活動の原点と歴史を改めて見つめ直し、先師先達の行動から学び、未来に向け平和の誓いを新たにした。
 使節団は22日夕、タイのバンコクに到着後、結団式を行い、巡礼の意義を確認。翌23日、カンチャナブリ県へ移動した。連合国軍共同墓地とカンチャナブリ慰霊塔、クワイ河平和寺院、チョンカイ共同墓地を巡拝。また、JEATH戦争博物館をはじめ、泰緬(たいめん)鉄道博物館、メクロン鉄橋を見学し、戦争の歴史や傷跡に思いを馳せた。
「世界平和祈願文」を奏上
 24日、一行はサイヨーク・ノイ国立公園内のナムトクの丘にあるサンプラプーン(タイ式供養塔)を訪れ、「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」を実施。供養塔は泰緬鉄道建設の犠牲者を慰霊するため、1974(昭和49)年に第1次東南アジア青年平和使節団(アジア懺悔行)の参加者一同の真心によって建立され、新宗連青年会平和活動の原点と位置付けている。 
 式典は田澤清喜企画委員長の開会あいさつの後、全員が献香、献花を行い、石倉寿一理事長が「世界平和祈願文」を奏上(写真)。戦争のない未来を築く決意を新たにし、「絶対非戦」精神のもと、恒久平和の実現を祈願した。この後、9教団の代表者が教団別礼拝を行い、慰霊と供養の誠を捧げた。礼拝教団は次の通り。円応教、解脱会、松緑神道大和山、崇教眞光、善隣教、大慧會教団、大法輪台意光妙教会、妙智會教団、立正佼成会。
 午後にはヘルファイア・パスやワンポーの木橋を訪れ、強制労働の過酷さと犠牲者の苦しみの跡を残す地を歩き、思いを馳せた。
 25日、一行はバンコクに戻り、立正佼成会バンコク教会で解団式を実施。巡礼を振り返るとともに、今後の平和活動の在り方についても議論を交わした。

2025/3/14

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