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Headline No.204 比叡山宗教サミット39周年「世界平和祈りの集い」

 比叡山宗教サミット39周年 「対話と祈り」を平和の力に

 比叡山宗教サミット39周年「世界平和祈りの集い」が8月4日、滋賀県大津市の比叡山延暦寺で開かれた。国内外の宗教者が宗教・宗派の違いを超えて集い、戦争や紛争が続く世界の平和を祈念した。
 午後1時から延暦寺会館で行われた「平和の式典」では、細野舜海・天台宗務総長が開式の辞を述べた。続いて、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会(戸松義晴理事長)の杉谷義純会長が「平和は祈りと対話を続ける勇気が支える」と題して講話した。
 杉谷会長は、戦争や紛争が絶えない今日の世界情勢に触れ、宗教が人々の心を安らげる一方、その歴史には宗教を背景とした争いもあったと指摘。1648年のウェストファリア講和、1893年に米国シカゴで開催された万国宗教会議、1962年から65年にかけて開かれた第二バチカン公会議などを振り返り、異なる宗教が互いを知り、対話を重ねてきた宗教間交流の歩みを紹介した。
 さらに、1986年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の提唱でイタリア・アッシジにおいて「世界平和祈りの集い」が開催され、翌87年に山田惠諦天台座主の呼びかけによって第1回比叡山宗教サミットが開かれた経緯を説明。諸宗教間対話について「一番大事なのは関心をもつこと。相手の存在を認め合う」とし、「対話なくして何も始まらない」と強調した。
 また、「人と人がお互いに学び、話し合わないといけない」と語り、対等な存在として相手に敬意を払い、学び合う姿勢の大切さを訴えた。その上で「対話のその先に祈りがある」と述べ、「対話と祈りを忍耐強く続けていくこと」が比叡山宗教サミットの根本の理念だと結んだ。   
 午後3時20分からは河原浩紀氏(仏教)、久保彩奈氏(キリスト教)が「比叡山メッセージ」を朗読。平和の鐘が打ち鳴らされ、黙祷に続いて宮本惠司・新日本宗教団体連合会(新宗連)理事長をはじめ、宗教界を代表する9人が登壇し、参列者と共に平和への祈りを捧げた(写真)。
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 この後、藤光賢天台座主のあいさつ文を堀澤祖門・次席探題が代読。混迷を深める世界情勢を踏まえ、「このような時にこそ、私たち宗教者は対話による相互理解を深め、共に祈りを捧げつつ、世界平和を希求し続けねばなりません」と、恒久平和の実現に向けた宗教者の連帯を呼びかけた。海外からも平和メッセージが寄せられた。世界仏教連盟のパロップ・タイアリー会長は、非暴力、慈悲、正念、智慧を身に宿すことで「争いを防ぎ、より公平な国際社会を推し進めることが可能」と表明。ローマ教皇庁諸宗教対話省のジョージ・ジェイコブ・クーバカド長官は、祈りと言動を通じて「真の信仰が和解を育み、相互の尊重を促進し、分断を癒し、対話を励ます」ことを示していくよう呼びかけた。集いは獅子王圓明・延暦寺執行の閉式の辞で終了した。

2026/8/28

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